トンネルの維持管理設備

トンネル換気用除塵設備 ウォータージェット再生装置

舞子トンネルには、周辺地域の環境保全のために、通過車両から発生する煤塵を除去して集中排気するトンネル換気設備が上下線に設置されています。このうち、除塵装置は、排風機の各流入口にパネル式のプレフィルタを配置して、煤塵を含んだ空気を通過させて捕集するフィルタ方式を採用しています。本四高速では、従来使用してきた空気圧によるフィルター洗浄装置を、新たに開発したウォータージェット(WJ)再生装置に改修することでコスト削減を図っています。

WJ再生装置は、高圧水発生装置、ノズルヘッダ、移動装置、制御装置及び汚水処理設備で構成され、運転は、タッチパネル式操作盤の洗浄開始スイッチを押すことによりポンプ運転、ノズルの移動を自動で行います。また、発生した濁水は汚水処理設備で自動ろ過処理されます。


【WJ 再生除塵装置】

簡易型トンネル水噴霧設備放水点検装置

長大トンネルには車両火災の初期消火を目的として、50mの区画ごとに一斉放水ができる水噴霧設備が設置されています。従来、本設備の放水点検は、通行止めを行い直接放水する方法と、車線規制を行い専用測定車両により計量する方法がとられていましたが、直接放水する方法では一般通行車両への迂回路の確保と広報活動に多大な費用と時間を要し、また、専用測定車両の導入は、初期投資等のコストが多大となることなどの課題がありました。

このため、簡易かつ安価にヘッド毎の放水量が測定できる簡易型トンネル水噴霧設備放水点検装置を開発しました。使用する資機材は、汎用の高所作業車と点検装置を積載した軽トラックであり、車線規制のみで水の飛散もなく、安全に放水点検が可能です。


【水噴霧設備放水点検装置】