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2016年08月01日

日本遺産に認定された
「村上海賊」ゆかりの地を訪ねる

尾道市と今治市が共同で申請した「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶-」が、平成28年4月に日本遺産に認定されました。

日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを日本遺産として文化庁が認定するもので、ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形・無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、地域の活性化を図るものです。(平成28年7月現在、全国で37件を認定)

【瀬戸内海航路を掌握した「村上海賊」のストーリーの概要】(尾道市HPより)
戦国時代、織田信長に仕えた宣教師ルイス・フロイスをして“日本最大の海賊”と言わしめた「村上海賊」“Murakami KAIZOKU”は、理不尽に船を襲い、金品を略奪する「海賊」(パイレーツ)とは対照的に、掟に従って航海の安全を保障し、瀬戸内海の交易・流通の秩序を支える海上活動を生業としました。その本拠地「芸予諸島」には、活動拠点として築いた「海城」群など、海賊たちの記憶が色濃く残っています。尾道・今治をつなぐ芸予諸島をゆけば、急流が渦巻くこの地の利を活かし、中世の瀬戸内海航路を支配した「村上海賊」の生きた姿を現代において体感することができます。

尾道市教育委員会作成の「村上海賊」のパンフレット

「村上海賊」の日本遺産認定ストーリーには42件の文化財群があり、このうち尾道市に16件、尾道・今治共通で3件が登録されています。 また最近では、第11回(2014年)本屋大賞を受賞した、「村上海賊の娘」和田竜著(新潮社)でも注目された「村上海賊」。 今回、「村上海賊」ゆかりの尾道市文化財を、「しまなみ海道」を車を利用して訪ねてみました。

まず訪れたのは、尾道市東久保町にある「浄土寺」。
(しまなみ海道「西瀬戸尾道IC」から車で約10分)
「浄土寺」は、聖徳太子の開創と伝えられ、瀬戸内海の重要な港として発展した尾道の人々が心寄せる由緒ある古寺で、国宝である本堂、多宝塔をはじめ、多くの重要文化財を拝観することができます。

「浄土寺」には、「村上海賊」が歴史に登場する南北朝時代に建立された「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」があります。「越智式」と呼ばれる基礎と塔身の間に受台を入れた構造は、芸予諸島から伊予に見られる造りで、「村上海賊」時代に発展した島々を介した南北交流の礎とも言われる石造物です。

また、浄土寺からは「新尾道大橋」を間近で見ることができます。

【ここで休憩】
浄土寺や桜の名所で有名な千光寺公園があるJR尾道駅周辺には、尾道ラーメンや尾道焼と呼ばれるお好み焼きなどの有名店が多数あります。
詳細は、こちら↓
商工会議所HP(グルメマップ)
http://onomichi-cci.or.jp/gourmet/index.php?page=book

浄土寺本堂
多宝塔
浄土寺から眺める「新尾道大橋」
宝篋印塔(ほうきょういんとう)

次に訪れたのは因島の因島重井町にある「白滝山」。
(尾道側からは、しまなみ海道「因島北IC」から車で約10分)
(今治側からは、しまなみ海道「因島南IC」から車で約20分)
標高227メートルの白滝山は、因島村上家6代当主村上吉充が観音堂を建立し、文政10年柏原伝六とその弟子達によって造られた700体の石仏(五百羅漢像)がところせましと並んでいます。

頂上からの展望は素晴らしく、歌人吉井勇は「白滝の山に登れば眼路広し 島あれば海 海あれば島」と詠んでおり、 白滝山と除虫菊の風景は「にほんの里100選」に選定されています。また、白滝山山頂からは因島から向島に続く因島大橋を見下ろすこともできます。

白滝山山頂の五百羅漢
白滝山山頂から因島大橋の眺め

次に訪れたのは、生口島の瀬戸田町にある「向上寺」。
(尾道側からは、しまなみ海道「生口島北IC」から車で約15分)
(今治側からは、しまなみ海道「生口島南IC」から車で約20分)
室町初期に生口氏が創建した寺院で、山頂には、多島美と調和した美しい国宝三重塔があります。

三重塔は、和様唐様の混合の極彩色が施され、室町初期で最も美しく優れているものの一つに数えられています。生口島ご出身の日本画壇の巨匠平山郁夫画伯も、幼少のころよく遊ばれたとのこと。

また、山頂までの遊歩道からは、国の登録有形文化財である「耕三寺」の全景を眺めることができます。

向上寺山頂の国宝三重塔
山頂への遊歩道から眺めた耕三寺
三重塔と瀬戸内海の風景、平山郁夫画伯のしまなみ五十三次のスケッチポイント

最後に、生口島と大三島の間にある「瓢箪島(ひょうたんじま)」。
村上海賊が闊歩した島々の景観を代表する景勝地で、ひょうたんのような形から名前がつけられました。生口島と大三島の神が島に綱をかけて引き合ったため、島の中央がくびれてしまったというユニークな伝説があり、NHK人形劇の「ひょっこりひょうたん島」のモデルの島と言われています。ちょうどくびれたところが広島県と愛媛県の県境になります。

生口島サンセットビーチから撮影した「瓢箪島」

尾道市にはこの他、因島水軍城や各種城跡など、「村上海賊」ゆかりの史跡がたくさんあります。
また、めったに食することができませんが、「法楽焼」や「水軍鍋」といった「村上海賊」ゆかりのグルメもあります。
日本遺産に認定された「村上海賊」を訪ねて、しまなみ海道を旅してみては如何でしょうか。

≪注意≫
しまなみ海道の因島、生口島にあるインターチェンジは、ハーフインターチェンジのため、本州側から来る場合と四国側から来る場合で利用するインターチェンジが異なりますので、ご注意ください。