- 香美市立美術館は複合施設「プラザ八王子」の2階にある。気軽に立ち寄れ、アートを身近に感じることができる
土佐山田の総鎮守「八王子宮」の大鳥居をくぐり、桜並木の参道を通り抜けると、クルクルと石の風車が回るオブジェが見えます。ここに香美市立美術館があります。
コレクションは地元ゆかりの作家や作品が中心で、彫刻家・舟越桂のドローイングや、絵金こと絵師・金蔵が生み出した土佐独特の芝居絵屏風などがあり、バラエティ豊かです。常設展はありませんが、年に6回ほど企画展が開催され、そのうち1〜2回は収蔵品を大々的に展示。また、「香美アートアニュアル」と題して若い作家を応援する企画展もあり、瑞々しい作品に出合えます。
それらの作品をより魅力的に見せるのが展示室の開放感。壁面が大きく、天井は高さ9m近くもあり、自然光が差し込んでどの作品も伸びやかに見えます。特に映えるのは大型作品。もちろん作品によって遮光や空間が変身し、違う雰囲気で楽しめるのも魅力です。