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未来へ夢をつなげる瀬戸内のミュージアム

戦艦「大和」を中心に、平和の大切さや科学技術の素晴らしさを伝える 呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム

呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム
10分の1スケールの戦艦「大和」の全長は26.3m。戦艦「大和」には当時からエレベーターも冷暖房も完備されていた

世界最大の戦艦「大和」を建造した海軍工廠の町として、戦後は造船や製鋼の町として近代史に足跡を残した呉。その歴史と未来へのメッセージを体感できるのが大和ミュージアムです。圧巻は10分の1スケールの戦艦「大和」。戦艦「大和」には当時の日本の最先端技術が詰め込まれており、展示では現代に生かされている科学技術や、当時の呉や人々の様子を知ることができます。写真や映像に加え、乗組員の遺書、零式艦上戦闘機六二型や人間魚雷「回天」など実物の資料を見ていると、平和の大切さを感じます。
3階には造船技術を遊びながら学べるスペースやシアター、4階にはライブラリーや展望テラスもあり、子どもから大人まで楽しめます。自衛隊や呉の企業のOBなど科学や歴史の専門知識を持ったボランティアガイドが多く、説明を聞くと理解が深まりますから声をかけてみてください。

DATA

住所/広島県呉市宝町5-20
TEL/0823-25-3017
開館時間/展示室・ミュージアムショップ9:00〜18:00(展示室入館は17:30まで)、ライブラリー9:00~17:00
休館日/ 火曜日(祝日の場合は原則翌日)、2/1~2/5は臨時休館。4/29~5/5、7/21~8/31、12/29~1/3は無休
料金/一般500円、高校生300円、小・中学生 200円

MAP

イベント情報

■終戦70年記念特別企画展
「日米最後の戦艦展 戦艦大和とミズーリ」

期間/2016年5月8日(日)まで
日米最後の戦艦「大和」と「ミズーリ」に焦点をあて、「日米双方の視点から歴史を語り継ぐ」ことをテーマに、資料、映像、模型、手記などを通して太平洋戦争を振り返ります。

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アンパンマンが与えてくれる夢と冒険と心温まる世界へ出かけよう 香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム

物語のインパクトのあるシーンをこのミュージアムのために大きなアクリル画に描き下ろした

子どもたちが大好きなアンパンマン。その生みの親やなせたかしのふるさと香美市にあるアンパンマンミュージアムは、夢と冒険を楽しみながら、やなせたかしの創作世界に触れられる場所です。建物や展示にやなせ自身の意見が反映され、あちらこちらに仕掛けがいっぱい。床に埋め込まれた展示や見る方向で絵が変わる壁画、階段や扉には子どもの目の高さでメッセージが書かれ、飽きさせません。
必見はやなせたかしギャラリー。貴重な絵本原画や特別に描き下ろされた美しいタブロー画、「顔をあげるアンパンマン」の絵からは困っている人を助けることが正義という思いが伝わり、胸が熱くなります。また子どもたちが夢中で遊べるアンパンマンワールドもあり、大興奮。
すぐ近くには、やなせたかしが手がけた雑誌の表紙原画などを展示する「詩とメルヘン絵本館」があり、多彩なやなせワールドに浸れます。

DATA

住所/高知県香美市香北町美良布1224-2
TEL/0887-59-2300
開館時間/9:30〜17:00(入館は16:30まで)7/20から8/31までは9:00開館
休館日/火曜日(祝日の場合は翌日)、3/25~4/6、4/29~5/5、7/20~8/31、12/24~1/7は無休
料金/一般700円、中・高校生500円、小人(3歳以上)300円

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イベント情報

■臨時休館のお知らせ&展示情報

アンパンマンミュージアムは、空調設備改修工事のため2016年1月12日(火)から3月18日(金)(予定)まで臨時休館となります。その期間中は、アンパンマン関連作品を「詩とメルヘン絵本館」「別館」にて展示します。

 

せとうち美術館ネットワークとは

瀬戸内の美術館が相互にネットワークを形成して、地域全体としてのアートの魅力を発信する組織が「せとうち美術館ネットワーク」です。今回紹介した2つの美術館を含め、魅力ある59の美術館・博物館が参加しています。ネットワークでは「子どものアート感想文」募集などを通じて、教育普及活動にも力を尽くしています。
HP/http://www.jb-honshi.co.jp/museum/

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