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情報誌「瀬戸マーレ」

インタビュー「瀬戸内と私」 Setomare Special Interview 007 Yumi Katsura

瀬戸内から幸せなカップルの誕生を期待

ブライダルファッションデザイナー 桂 由美さん

女性が憧れるウエディングドレスの第一人者で、日本の誇る、世界のファッションデザイナーの、桂由美さん。「恋人の聖地」の選定委員としても活躍しています。

瀬戸内では、神戸淡路鳴門自動車道の淡路サービスエリアが、聖地として2010年4月に認定。上り線「橋の見える丘」記念モニュメントの式典に寄せて、同年11月、初めて瀬戸内を訪れました。

「海があって、山が見えて、視界の広がりがある景観の美しさがいいですね。そこに明石海峡大橋の人工美がマッチして、聖地にぴったり。息の長い聖地になってほしいと期待しています」と、笑顔の桂さん。瀬戸内こそ、恋人の聖地のイメージでは…と、かねてより考えていたのが、思った通りだったと話します。

「海の見える遊歩道には、26本のサルスベリが植えられ、木立を歩くと、モニュメントが少しずつ見えてきて、カップルの気持ちも段々と高まっていくでしょうし、花が咲く頃は更に素晴らしいでしょうね。デートスポットとしてステキですし、このような場所でプロポーズをされたいと、私だって思うほど。ここは日本のエーゲ海と言っていいほどですね」。海外を熟知する、桂さんの言葉には説得力があります。

ロマンティックなウエディングドレスを作り続けて40年を超える、桂さん。年2回開催する国内のグランドコレクションに加え、毎年1月に参加するパリオートクチュールコレクションで発表する、その独創性豊かな作品の発想は、どこからくるのか不思議です。尋ねてみると、自然の中でインスピレーションを受けることもあるそう。「海をテーマにしたドレスを、パリコレで発表したことがあります。ダイビングで初めて海にもぐったとき、色彩の変化がそれはもう美しくて」と、少女のような笑みを浮かべます。

駆け出しの頃、かのピエール・バルマン氏に「ウエディングドレスを毎日作っていけるなんてうらやましい」と言わしめた、桂さん。そのとき「もう迷わない」と心に決めたとも。今では周囲から、ドレス作りに関して決してあきらめない人と言われ、「桂マジック」で不可能なことも可能になるほど。その秘訣は、「できる、と思うこと」と、こっそり教えてくれました。


(写真左)淡路SAの恋人の聖地モニュメントの前(写真右)2003年春夏パリオートクチュールコレクション出展のドレス

(写真左)淡路SAの恋人の聖地モニュメントの前で。
式典でテープカットに参加する、桂由美さん
(写真右)2003年春夏パリオートクチュールコレクション出展のドレス。
この年は「JAPAN VIEW」をタイトルに展開

PROFILE ブライダルファッションデザイナー 桂 由美さん

桂 由美

東京生まれ。共立女子大学卒業後、フランスへ留学。1964年に日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動開始。世界20ヶ国以上でショーを開催し、そのブライダルイベントを通じ、ウエディングに対する夢を与え続けている。2003年からパリオートクチュールコレクションに毎年参加し、2005年パリ店オープン。
2010年7月には全米ブライダルコンサルタント協会の、世界に4名のみの称号である名誉会員の称号を授与されるなど、グローバルな創作活動を展開。

2011年2月23日東京で「ユミカツラグランドコレクション」開催。両国国技館にて14時と19時の2回公演となります。
詳しくは
HP:http://tbc.katsura-yumi.co.jp/

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