小豆島を代表する〝こなもん〟と言えば、小豆島手延べ素麺「島の光」。ツルっとのど越しがよく、冷たくしても温かくしてもおいしいと味に定評があります。慶長3年(1598年)、島民が伊勢参りの道すがら、大和の国・三輪の素麺作りを見て農家の冬の副業に最適と考え、その技術を習得して小豆島に伝えたことが始まりと伝えられています。
「島の光」の大きな特徴は、熟成時間を十分にとった二日間工程と天日干し、熟成した素麺を伸ばす際にごま油を使用すること。文久2年(1862年)に書かれた文書には、「素麺の油は小麦一石に正胡麻油四合ずつ…」とあり、すでにごま油が使われていたことが伺われます。
「ごま油は酸化が遅いので、いつまでたっても味が変わらず、品質が保てます」と話すのは、小豆島手延素麺協同組合参事の木下成晴さん。小豆島には原料となる小麦粉・塩・ごま油があり、素麺作りが発展してきました。現在の生産高は、1位・揖保の糸、2位・島原素麺で、3位を三輪素麺と島の光が争っている状況。「もっと多くの人に知ってもらいたい」と話します。
小豆島手延素麺協同組合
住所/香川県小豆郡小豆島町池田1031
TEL/0879(75)0039
HP/http://www.shimanohikari.or.jp/
- 小豆島手延べ素麺「島の光」