愛媛県上島町の岩城島は、しまなみ海道の生口島からフェリーで5分、島内に信号機はなく、車だと15分ほどで一周できる小さな島のあちこちに、レモン畑を見ることができます。
この島で、レモンポークの養豚を営むのは松浦農場の松浦史拓さん。
岩城産レモンの絞りカスを飼料に育つレモンポークは、新商品として、今、注目を浴びています。
松浦さんは、広島市内で10年会社員として働いた後、5年前に実家を継ぐことに。
「サラリーマンは楽しくてやりがいもありました。でも、仕事=趣味=生活という第一次産業に、もっと充実した人生を見たんです」。
岩城はレモンの島だから、そこで育つ豚はレモンポークだと、ブランド化を考えたのがきっかけとなり、「レモンの加工後、大量に絞りカスが出るんですよ。これを飼料にするといいんじゃないかと」。試行錯誤の結果、ジューシーなレモンポークが誕生しました。「島内での循環農業も目指しています。レモンが豚の飼料になり、その排泄物が畑の有機堆肥に、再びレモンにと、ぐるぐる廻ります」。島ならではのこだわりを持っています。
- 「ストレスフリーな豚を育てています」と話す松浦さん。
潮風を浴びるのも美味の秘訣