四国最西端の佐田岬半島。その先端に程近い三崎の海では、海士が昔ながらの素潜り漁を行っています。
毎年、4月15日はアワビ・サザエの解禁日です。黒のウエットスーツに水中メガネをつけると、身一つで海底へ繰り返し潜る海の男・海士たち。泳ぐというより、空に羽ばたく鳥のように、海の中を自在に飛び回ります。
解禁日の数日前から、「気がはやるね」という、海士の阿部元雄さん。心が騒ぎ、胸おどるのは、戦に向かうようだと笑います。漁の期間は、解禁日から半年ほど。一年の勝負の始まりです。
- 素潜りを行う海士。息をととのえ、何度も海中へ