2017 年 12 月 1 日 のアーカイブ

 平成29年11月18日(土)、「土木の日」にちなみ、「第10回橋梁模型コンテスト」と「土木の教室」が開催されました。
 両イベントとも、神戸市が主催するもので、橋梁模型コンテストは、本四高速ほか8団体が協賛となって、明石海峡大橋の神戸側の基礎のたもとにある展示施設「橋の科学館」にて行われました。
 橋梁模型コンテストは、高校、高専、大学から16チームが参加し、それぞれが予め製作した橋梁模型の審査が行われました。審査は、来場者の人気投票による一般審査、審査員による完成度、デザイン性などの審査のほか、本イベントの見どころでもある20キログラムの走行車両による載荷試験によって行われました。軽量度も審査の対象であるため、限られた材料でいかに強い構造にするかも設計・製作の技術を競うポイントとなっています。
 各チーム順に、工夫を凝らした点などをプレゼンテーションした後、審査員からの質問がありました。中には、厳しい質問もありましたが、そこは各チームとも想定の範囲内、さらりとかわし、いよいよ緊張の載荷試験に移りました。何事もなく車両が渡りきる橋梁、ミシミシと音を立てるも何とか壊れずに耐えた橋梁、残念ながら壊れてしまった橋梁など色々なことが起こりましたが、皆さん、やりきった感じの笑顔をみせていました。
 審査員からは、「従前に比べて無駄のない構造のものが目立った」とか「外観ではなく走行者の視点にたったデザイン」などといったコメントをされたように、年々、橋梁模型の出来栄えが良くなってきている様です。今回のイベントを通じて、さらに橋への興味が高くなったのであれば嬉しく思います。競争相手は、かなりの競合かもしれませんが、次回は是非、皆様も挑戦してみてはいかがでしょうか。ちなみに、優勝チームは、三年連続の受賞になります。最優秀賞、優秀賞の作品は、12月14日まで橋の科学館くつろぎのスペースに展示しています。
 一方の土木の教室は、小学校3年生以上の親子12組が参加し、「専門家による橋のはなし」や「マッチ棒でつくるトラス橋の模型づくり」が行われました。
 各親子とも、最近では身近に手にしないであろうマッチ棒と接着剤を使って、楽しそうにトラス橋といった三角を組み合わせた構造の橋を製作していました。将来、土木という仕事に携わった時に、今回のことを思い出してくれるでしょうか。
 そんな思いにふけっているうちに、あっという間にイベントは、終了時間を迎えました。

構造に工夫を凝らした橋梁
(構造に工夫を凝らした橋梁)

緊張の載荷試験
(緊張の載荷試験)

優勝した「night bridge」
(優勝した「night bridge」)