



私たちは、ボタンを押せばすぐカラー画像を見られる手軽なカメラに親しんでいます。でも、目を閉じてもまたその情景が見えてくる、そんな体験の喜びは特別なものでしょう。この絵が描かれた頃、写真の技術は現在ほど進んでいませんでしたが、ミレーは絵で「風」を表わせたわけですね。大切なのは、ミレーも伊禮くんも持っている、風景の美しさを感じ取る力です。絵か写真かを問わず、感じる力を刺激する作品に、これからも出会えますように。
絵の中に時間が流れているというのは、万紘 くんの大発見です。ほんものそっくりに描いているようにみえる作品でも、その風景を前にしてデッサンを繰り返す画家たちの作品には、知らず知らずのうちに画家が対象に抱いた愛着や解釈が反映しています。草が風に揺れる時間、そして、間断なく波が押し寄せる悠久の時をミレーは慈しみ、この断崖を描きたくなったのでしょう。絵の中の時間を味わうことで、ミレーが抱いた「気分」に、万紘くんは気づいたはずです。
お問い合わせ:JB本四高速「せとうち美術館ネットワーク」係
TEL:078-291-1077 (9:00~17:30 ただし、土日祝、年末年始12/29から1/3を除く)
JB本四高速 -本州四国連絡高速道路株式会社-
Copyright © 2008 Honshu-Shikoku Bridge Expressway Company Limited.
頁内の画像および文章の転載を禁じます。画像につきましては、著作権法の趣旨に基づき、著作権者等の許諾を得ております。