子どものアート感想文 応募作品のご紹介

講評1

文教大学(美術館教育) 井上 由佳

茉奈さんはアンリ・ルソーの作品と彼自身の言葉から、彼がいかに自然に魅せられ、それを描くことを大切にしてきたのかを見事に感じ取っていますね。美術作品にじっくりと向き合うことの奥深さと楽しさを実感されたと思います。これをきっかけにルソーの他作品をはじめ、同時代の芸術家の作品を見たり、「自然」をテーマにした作品を探してみて見比べるのも面白いですよ。これからも色々な美術館に行ってみて、楽しんでください。

講評2

鳴門教育大学(美術教育学) 山木 朝彦

ルソーが描いた「小さくて、こじんまりとした作品」を真剣に眺めている茉奈さんの姿がみえてくるような素晴らしい作文ですね。美術館に来る人たちは、大作と呼ばれる大きな絵に目を奪われがちで、このような小さな作品を見逃してしまうことが多いのです。しかし、絵の魅力は作品の大きさや知名度や値段では、ほんとうは推し量れないものです。美術館に行ったら、小さな絵も大きな絵も、古い絵も新しい絵も、ひとつひとつ丁寧に見てください。きっと、自分だけのお気に入りの「名画」を探し出すことができますよ。