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「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 愛媛県・ところミュージアム大三島 写真

府中市 中野さん(女性)

訪問日:2011年10月15日

最近、美術館めぐりに目覚めた私達は3人でしまなみ海道をめぐるアートツアーに出かけました。めざすは現代彫刻のかわいい小さな美術館。男女の顔が迎えてくれるユニークな玄関。スタジオジブリの世界のような階段。木で出来たキヨスク、深井隆の作品にも初めてふれました。展示スペースを降りていくと目の前は瀬戸内海の海と島と青い空。オープンテラスでゆっくりとサービスのコーヒーを飲みながら友と語らうのは最高でした。何度も訪れたいおすすめの美術館です。

安芸郡 橋本さん(女性)

訪問日:2012年1月8日

実は、せとうちネットワークには参加していない伊東豊雄建築ミュージアムと同建築家が設計をした、岩田健 母と子のミュージアムを見にいったのですが、三館共通の券があり、せとうちネットワークの共通割引券を見ていて、この美術館のことも気になっていたので、足を運んで来ました。

正直、大三島は割と小さな島で、美術館にもあまり期待をしていませんでしたが、それは間違いでした。入り口のドアからワクワクしますし、進んでいった先の1番最後が、作品では無くて、瀬戸内海のパノラマだったことがとても綺麗で、感銘を受けました。この美術館を作った人の、島に対する愛着や愛情を感じたようで非常に暖かい気持ちになりました。

ちなみに、トイレの窓や天井なども細かいデザインが感じられて、自分にとって、非常ににくい(愛らしい)美術館となりました。

高松市 神辺さん

訪問日:2011年11月4日

5月に訪れた前回、見渡すかぎり小高い山の上まで白い花が今を盛りと咲きほこっており、美術館の解放された戸からは、みかんの花のかおりが室内まで充満していました。

実が成る頃を見計らい再度訪れました。

美術館とみかん畑、そして海と島々がどんなふうになるのか期待して・・・。美術館のグレー,畑のオレンジ・グリン,海のブルーグレー,調和を持った美しい風景、絵となっておりました。

それにしてもこの美術館をこの地に建築した事を納得させられました。個々の作品も生き生きとして見えました。風景が作品と一体感を持つのも、解放感のあるこの美術館の特徴です。みかんを収穫している車が道添に止まっていました。みかんを土産に帰路につきました。

広島市 藤井さん(男性)

訪問日:2010年9月23日

閉鎖的な空間の美術館に慣れている者にとって、意識を変えるほどの開放的な美術館でした。斜面を利用していて、現代彫刻を鑑賞しながら下っていくと、美しい海と心地よい風に包まれるテラスが待っています。できることなら、ここで夕日を見たかったと思っています。

さらにお勧めは11年夏に、近くに開館した「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」と「今治市岩田健母と子のミュージアム」の2館です。

「せとうち美術館ネットワーク」に参加してはいませんが、どちらも建築家の伊東豊雄さんの設計で、それぞれ個性的なミュージアムで建築好きでなくても、感動できるものです。

岡山市 大嶋さん(女性)

訪問日:2010年9月6日

みかんの島の端っこを、半信半疑で車を走らせて行くと、ぎょっ!本当に小さな美術館がありました。男女二人に迎えられるように扉を開けると、三層のステージが瀬戸内の海に向かって段々畑を下るように広がり、風が吹き抜ける空間に立体作品が置かれています。

林範親や深井隆、ジャコモ・マンズー、ノエ・カッソなどを楽しみながら下のステージに辿り着くや、目の前を白い鳥が横切り、きらきらと輝く紺青の海に消えていきます。しばらく行きかう船を眺めていましたが、あまりの気持ち良さに体中からの解放感が、気がつくと、まぁ、踊り始めているではありませんか。

女四人の群舞は、石の床に、壁に影を映し、これってアート!不思議で愉快な初体験。段々畑の上からは作品がまるで観客のように見ています…。

いつものドライブが思いもしなかった素晴らしい時空の旅になりました。

尾道市 中川さん(女性)

訪問日:2010年10月21日

この先に本当に美術館なんてあるのだろうか…。心配になってきたところに、ポスターで見た特徴のある平面人形がありました。

下りの階段上にユニークな展示物。ゆっくりと眺めながら下まで下りた時には、思わず声が出ました。

足もとの緑の中に、アルミニウムで作られたという花の灯台が、美しくそして異色で。周囲の島と海・空とのマッチも素敵でした。行った時は秋でしたが、春・夏・冬にも又時間を変えて行って見たい所です。

今治市 佐藤さん(男性)

訪問日:2011年1月15日

今年1月、会社の有志5人(男性)で大三島の観光スポットを研修目的で回りました。大山祗神社をはじめ多くの観光スポットがありますが、そのひとつとしてところミュージアム大三島を訪れました。

建物全体がアートになっている美術館に入ると同時に個性ある作品に思わず圧倒されました。寒い1月でしたがみんな気持ちが高ぶり、作品に話しかけたり、見つめたり、小さい美術館を動き回り、思い思いの行動に表れ予想以上の反響でした。テラスでのセルフのコーヒーを飲みながら目前の海と大崎上島の眺めも最高でした。

今年の夏にもう一度来たいとの声も出て紹介して好かったと自身ほっとしました。

高松市 神辺さん(女性)

訪問日:2010年5月10日

月の連休後の日曜日。うららかな日差しにさそわれしまなみ街道沿い、平山郁夫美術館、今治市大三島美術館へ行きました。

そこでところミュージアム大三島が近くにあることを聞きました。行く道々、匂い立つようなみかんの花の香りが立ちこめ、そこはみかん畑の中、山肌に沿った現代的な建物、かわいい美術館でした。壁が四角く切り取られたところからは島々が見え、一幅の絵となっていました。

海の見える休憩場にはテーブル椅子が置いてあり、お茶など用意され、ほっこり時間を忘れさせてくれるひとときを持てました。

福山市 小幡さん(女性)

訪問日:2009年12月12日

天国への階段のある美術館

とても心に残る所があります。ところ美術館です。まるで、ア-ト好きな友人のお宅に伺ったようです。お部屋とお部屋をつなぐ階段を下りて行くと突然海につきあたるのです。思わず「わ~!」さらに、「どうぞ、ご自由に」とコ-ヒ-、クッキ-、お饅頭が用意されているではありませんか!「ほんとに、いいの?」と独り言をいいつつ、お言葉に甘えたのは言うまでもありません。

雄大な眺めとお饅頭を独り占めにし、さらに、お土産にみかんまでいただいて、天国にも昇る思いでした。

この度は一人で行きましたが、次回はたくさんのお友達と来たいと思いました。この日、この時間の来館者は私一人でした。贅沢な時間でした。あの階段は正に「天国への階段」だったのですね。