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「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 兵庫県・横尾忠則現代美術館 写真

鳥取市 伊藤さん(女性)

訪問日:2013年9月28日

横尾忠則現代美術館に行きました。

展示室に向かう前にロビーで見たのは、「横尾忠則公開制作」の様子を撮影した映像です。横尾さんが出来上がった絵いっぱいにアルファベットを書き込んでいます。

しばらく絵を見て、おそらく字の大きさや配置を考えていたのでしょう。赤い絵の具を皿に溶き、フリーハンドで書き始めたのです。定規も使わず一気に書き上げました。デザイナー時代に鍛えたレタリング力だということですが、それにしても素晴らしい。高さや線の太さ・配置・文字の形、いずれも文句の付けようがありません。
以前他のデザイナーの方が、「毛筆で写経をするとレタリングがうまくなる。」とおしゃっていました。回数を重ねて手に入れた技術ということでしょうか。

横尾さんの絵、デザインには元気が溢れています。それがTシャツになったり、カバンになったりすると身近に置いておきたくなります。展示室に行く前ミュージアムショップに足が向くのは致し方ありません。

いよいよ展示室へ。肖像画がずらり、ずら~り。「横尾忠則肖像図鑑」展です。

気になったことが一つ。アーカイブルームはいつでも覗くことができるのでしょうか?同館のホームページで調べたところ,予約して利用することができるそうです。

横尾現代美術館は,阪急王子公園駅から徒歩約6分。道路を挟んで向かい側には王子動物園があります。また,建物は旧兵庫県立近代美術館の西館をリニューアルしたものであり、本館は兵庫県立美術館王子分館「原田の森ギャラリー」となっています。駅の近くに動物園と美術館があるこの雰囲気は、さながら東京の上野を思わせます。通称ミュージアムロードを南に向かうと兵庫県立美術館。今回利用はしませんでしたが、美術館を結ぶミュージアムバスも運行されています。