仕上げ
補剛桁の架設が終わると、いよいよ仕上げである。自動車が走る路面の舗装や列車が走行するレールの敷設、さらには交通管理のための電気通信設備、気象観測設備、交通管理設備などさまざまな機器を設置する。

橋面舗装
鋼床版の上の舗装は二層構造となっている。長大橋の鋼床版はたわみが大きいことから、これに追随できることや防水性に優れること、耐久性があることが舗装の必要条件であった。このため、下層をグースアスファルト40mm、上層を改質アスファルト35mmの計75mm厚の構成とした。

軌道設置
長大橋の端部では、列車の走行に伴い、大きな伸縮と角度の変化(角折れ)が生じる。これらが列車の走行性に影響を及ぼさないよう、特殊な緩衝桁軌道伸縮装置が開発、使用されている。


気象観測設備・交通管理設備
瀬戸大橋では、気象状況に応じて適切に交通管理を行うために、風向風速計、視程計、路面温度計など、さまざまな機器が橋上に配置されている。また、ITVカメラや道路情報板などの交通管理設備も要所に配置され、早島IC内にある交通管制室において、これらのデータを収集し、一元的に交通管理を行っている。写真上は気象観測設備、写真下は塔上に設置されたITVカメラである。

振動実験
世界最大級である瀬戸大橋の吊橋・斜張橋の設計にあたっては、耐風設計が大きな課題であった。最終的には、風洞試験で安定性を確かめているが、設計段階では、いくつかの諸元を仮定あるいは想定して行われた。振動実験は、実際に完成した橋を対象に、起振機により強制的に振動させ、それにより得られたデータで耐風設計の妥当性を検証するとともに今後の長大橋の設計の参考とする目的で行われた。

列車走行試験
たわみやすい長大橋上の列車走行性については、長年にわたり、調査研究が積み重ねられ、緩衝桁軌道伸縮装置をはじめとした技術開発により、高速での列車走行が可能となった。開業に先立ち、最大約1,000tとなる試験列車を走行させるなどして、乗り心地、脱線に対する安定性などの試験を行った。
昭和63年4月10日:開通式
昭和53年10月10日の起工式以来9年半にわたる工事を終え、昭和63年4月10日に児島・坂出ルートが完成し供用を迎えた。これを記念して与島パーキングエリアで記念式典が行われたほか、4箇所でテープカットが行われた。

早島IC

下津井瀬戸大橋

南備讃瀬戸大橋

坂出IC

補剛桁の架設