「とんど焼き~鈍川のわらイノシシ~」
以前、当ブログでも紹介しました(鈍川のわらイノシシ)、今治市玉川町鈍川にて昨年10月25日から展示されていた「わらイノシシ」。寒さ厳しい冬空のもと、「とんど焼き」が開催されました。
「とんど」の語源については、諸説あり、火が燃えるのを「尊(とうと)と尊(とうと)」とはやし立てた言葉が訛ったとか、どんどん燃える様子からからきていると言われていて、地域によって呼び名が違うそうです。
また、「とんど焼き」は、小正月にあたる1月15日(旧「成人の日」)に行われていたそうですが、成人の日が1月の第2月曜日に変わったため、15日前後の土日で行われるようになったそうです。
1月11日(月)の成人の日、わらイノシシの展示会場には、地元関係者を含めて100名以上の人が集まっていました。当日までには、鈍川地区都市農村・共生対流協議会やボランティアの方々により、わらイノシシが解体され、立派な囲いができていました。
さて、「とんど焼き」の始まりです。
神主さんによる神事が厳かに始まり、鈍川地区都市農村・共生対流協議会の方々と来賓の今治市長による御祈祷も行われました。
神事も無事終わり、いよいよ火入れです。
良く燃えるようにと、数人がかりで慎重に行われました。
火入れと同時に、白い煙があたり一面に広がり、勢いよく燃え上がりました。
時折、竹が割れる大きな音に、見ていた人たちから大きな歓声があがっていました。
会場では、イノシシ鍋、イノシシ肉やつきたてのお餅などがふるまわれたり、神主さんによるお餅つきが始まったりと、大変賑わっていました。
また、NPO法人「玉川サイコー」手作りのイノシシコロッケも販売されていました(1個150円)。しっかり味のついたジューシーな揚げたてコロッケを口の中でハフハフさせながら美味しくいただきました。
そうこうしているうちに、とんど焼きも終盤に。わらイノシシと一緒に松飾りやお守りが立派に燃え尽きました。
今回で2年目を迎える「とんど焼き」。
来年もできたら良いな…。会場に来た多くの方がきっとそう思ったことでしょう。来年も開催される際には、ご自宅の松飾りやお守りを持って、一年の無病息災を祈りましょう。