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『ひとあし早い春の訪れ、、、』

今治ICから車で約20分ほど走ると菅原道真公ゆかりの場所でもあり、梅の名所として有名な綱敷天満宮(つなしきてんまんぐう)が鎮座しています。

 

こちらは学問の神様として知られる菅原道真公を祭神し、約400本の梅が咲く名所としても知られ、受験シーズンになると大勢の合格祈願、学業成就を願う参拝客で賑わっています。

 

 

 

毎年2月下旬(今年は2018年2月25日日曜日)には観梅会が開かれ、例年だと紅梅や白梅の木がたくさんの白やピンクの可憐な花を咲かせているそうですが、私が訪れた日は数日前からの寒波の影響で一分咲きから二分咲きでした。

神社の方曰く蕾が膨らんでいるので暖かくなれば一気に咲きはじめるかも、、、とおっしゃっていました。

 

 

 

 

「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」

この歌は道真公が政争に敗れ、延喜元年(901年)に北九州の太宰府へ向かって出発するときに、自宅の庭に咲いていた梅の花に向かって読んだ有名な歌です。

春になり東風が吹くようになれば、花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ、主人がいなくても春を忘れないでおくれ、という意味であり梅をこよなく愛した道真公のやさしい心が歌にこめられています。

 

都の政争に敗れた道真公は失意のうちに都を離れ、太宰府を目指して船旅に出ます。しかし途中で嵐に遭い、船は難破。里の漁師に助けられたのが瀬戸内海の今治・志島ヶ原だったそうです。

なんと1100年以上前に学問の神様で有名な菅原道真公が愛媛県今治にたどり着いてたんですね。

広い境内には道真公にちなんだ名所が数多く残っていました。

避難当時道真公の濡れた鳥帽子・冠・装束などを干したといわれのある衣干し岩が現存します。

 

太宰府で亡くなった道真公を運ぶ牛車が途中でまったく動かなくなり、その地で埋葬されたのが太宰府天満宮のはじめとされ、いつの頃からか天満宮には必ず牛が鎮座、その牛を触ればご利益があると言い伝えがあるようです。

私もあやかりたいと思い牛さんを撫で回しておきました。

使い古された筆や鉛筆を納めると字が上達するとされているようです。

次回満開に咲いた梅を見に訪れるときに、使い古した鉛筆等を持参しようと思います。

「字は体を表す」っていいますからね、、、

 

また菅原道真公が漂着したと言い伝えられる桜井海岸は平成8年に「日本の渚・100選」にも選ばれ、国の名勝地にも指定されている景勝地です。

晴れていれば遠くに望む来島海峡大橋がはっきり見えたかもしれませんが、残念ながらあいにくの天気で来島海峡大橋は霞んでいました。

 

11ヘクタールの広大な敷地には、松原、アカマツ、クロマツの約2,500本もの老樹がからみあい幻想的な群生は絶景です。

年齢のせいか松林や海辺を散策していると日常を忘れて、心身共にすがすがしい穏やかな気持ちになりました。

 

浜辺を散策できる散歩道もあり、夏には多くの海水浴客で海岸が賑わうなど、四季折々の自然を堪能できる歴史と風情溢れる場所となっています。

皆様もひとあし早い春を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか???

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