土木遺産(レトロな橋)大宮橋と千野々橋

西条市内から石鎚山方面に向かって行くと、途中に「千野々橋(ちののはし)」があり、さらに進むと石鎚山ロープーウェイ乗り場を過ぎたところに「大宮橋」があります。

大宮橋

大宮橋は1927(S2)年に完成した橋長42.9m、幅員4mの鉄筋コンクリート開腹式アーチ橋です。アーチリブと道路床版をつなぐ支柱上部の装飾や、支柱間のアーチなどディテールが美しい橋であることから、大宮橋は2005年土木学会選奨土木遺産に認定されました。

大宮橋 全景
大宮橋
大宮橋
大宮橋
大宮橋
大宮橋

千野々橋

千野々橋は、1925(T14年)に完成した、県内では現役最古の曲弦トラス橋で「赤橋」と呼ばれます。近年上流にコンクリート橋が架かるまで車が利用されていましたが、現在は公園(石鎚ふれあいの里)の利用者などが使用しています。橋に設置された銘鈑から、1969(S44)年と1980(S55)年に補修されたことがわかります。

千野々橋 全景
千野々橋
千野々橋 橋銘鈑
千野々橋 橋銘鈑

その他

千野々橋と大宮橋の間には、岩盤をくりぬいた短いトンネルや、岩盤が道路上にオーバーハングしている箇所があります。また、この近くにある碧橋から、取付け部を撤去したコンクリートアーチ橋の遺跡が見えます。橋の上には木が生えていますが、アーチ橋自体は原型をとどめており、軽車両ならまだ使えそうな感じがします。

岩盤のオーバーハングとトンネル
岩盤のオーバーハングとトンネル
橋の遺跡(碧橋付近)
橋の遺跡(碧橋付近)