総延長片道 約5km
しまなみ海道のほぼ中央、
愛媛県大三島と広島県生口島を結ぶ多々羅大橋を走ってきました。
しまなみ海道の7つの橋の中でも
スタイリッシュなフォルムで、
一番人気の橋です。
橋の上に県境を示す標識があるから、
見逃さないで!
スタート地点は、大三島ICを降りた所にある道の駅・多々羅しまなみ公園です。公園内に「サイクリストの聖地」記念碑や、人の形をした面白いサイクルスタンドがあり、この日もサイクリストがたくさん集まっていました。
公園の駐車場に車を置いて、すぐ隣の上浦レンタサイクルターミナルで自転車を借ります。貸出料金1,000円+保証料1,000円の合計2,000円。保証料は、貸出ターミナルまたは貸出ターミナルと同じ島内のターミナルへ自転車を返却した場合は返却されるので、実質1,000円で借りることができました。ヘルメットも忘れずレンタルして、生口島方面へ出発です!
国内最長1,480m、海面から48mの斜張橋。白い巨大な塔から伸びた、たくさんのケーブルが橋桁を支えているので、橋上の道路は平らです。橋の上まで来ると上り下りが少ないから自転車は走りやすく、まさにサイクリング初心者向き。
大三島側から見ると、高さ226mの大きな主塔の向こうに生口島・観音山(芸予諸島最高峰472m)がそびえていて、緑の山と白い塔の取り合わせが美しくて感激ものです。
主塔の下に「多々羅 鳴き龍」という看板があります。手を叩いてみると、パーンっと空に向かって音が反響していきました。
多々羅大橋を渡った所に、インスタ向けにバッチリの撮影ポイントがありました。
生口島特産レモンのオブジェと美しい橋、グリーンの山並み、ブルーの海を1枚の写真に収めてカシャッ!!生口島は「国産レモン発祥の地」だとか。多々羅大橋を降りて西へ島の道路を走っていくと、山の斜面や沿道にレモン畑がいっぱい!冬の収穫期には、爽やかな柑橘の香りがこの島を包むそうです。
進行方向左手の海に、ひょうたんの形をした小さな島が浮かんでいて、あれが有名な「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった瓢箪島だと、地元の人に教えてもらいました。生口島の海岸沿いに17点もの野外彫刻が展示されています。今回走ったコースでは、そのうち3点の作品を見ることができました。
“島をまるごと美術館に”というコンセプトのもと、17人のアーティストが自ら選んだ場所にマッチしたイメージの作品を創っているそうです。
多々羅大橋を降りてから、約2.5km。長さ800mの砂浜はきれいに整備されていて、家族で海水浴やキャンプ、バーベキュー(要予約)などが楽しめます。若者向けには、シーカヤックやスタンドアップ・パドルボート(SUP)といったマリン・アクティビティ体験(4~10月)もできるそうです。
カフェやレストラン、お土産店もあり、ここで一休み。瀬戸内産の美味しいタコや、地元の柑橘を使ったメニューでスタミナ補給して、スタート地点の多々羅しまなみ公園へと折り返します!
時間や見る角度によって表情が変わるしまなみ海道の景色を楽しみながら、
上浦レンタサイクルターミナルの営業時間に間に合うように帰りましょう。
体力に余裕があれば、自転車を返却する前に「多々羅しまなみ公園」から南へ1.2kmほど足を伸ばしてみましょう。大三島の沖合160mの所に浮かぶ小さな島があります。村上海賊が島全体を城郭として活用した「海城」だった甘崎城跡です。城跡の石垣遺構が海底に残っていて、大潮のときには石積みが出現します。また、年に数回、潮の干満の大きいときには“海が割れ”、岸から島に歩いて渡ることができます。