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せとうち美術館サミット活動記録

第8回せとうち美術館サミット特別講演

「せとうち美術館サミット」は、『せとうち美術館ネットワーク』参加施設の代表者及びアドバイザーである学識経験者が、新規事業や美術館が日頃から取り組んでいる美術教育普及等について意見交換を行う定時総会です。

平成28年度の「せとうち美術館サミット」を広島市内で開催いたしました。

サミットでは、『せとうち美術館ネットワーク』の事業報告を行ったあと、参加施設を代表し、今治市大三島美術館より、平成28年夏に実施した「橋を渡って親子でアート鑑賞」で行ったワークショップについて、『美術館をあそぶ、美術館であそぶ あそびのプログラム』と題してご紹介をいただき、意見交換を行いました。
またアドバイザーからは、「せとうち美術館ネットワーク事業」の改善点などについてご提言をいただくなど、非常に意義のあるサミットになりました。


「せとうち美術館サミット」の様子

また、サミットの開催にあわせて、特別講演会も毎回開催しています。 今回もサミット開催日と同日の平成28年11月27日(日)に、広島県立美術館において、せとうち美術館ネットワーク特別講演会を開催しました。

特別講演会には、当ネットワークが取り組んでいる美術教育普及をPRするため、教育関係者をはじめとして一般の方々にも広く参加を呼びかけ、ネットワーク参加美術館等の代表者、アドバイザーの学識経験者を含めた聴講者は、過去最多の約170名となりました。

今回の講演講師は、(公財)かながわ国際交流財団 学術・文化交流グループ副主幹 野呂田 純一 氏と、名古屋芸術大学 名誉教授 前田 ちま子 氏のお二方をお招きし、美術教育普及などの内容で、それぞれご講演いただきました。

『多様な〈地元〉へのリ・デザイン~美術館とアートのこれから~』

(公財)かながわ国際交流財団 学術・文化交流グループ副主幹 野呂田 純一 氏からは、『多様な〈地元〉へのリ・デザイン~美術館とアートのこれから~』と題し、「美術」という概念・「美術館」という制度の輸入・定着化と、それと地域社会における社会教育(特に博覧会)との関係を歴史的に解説し、これからの地域美術館の役割として、〈地元〉の様々な関係や絆を編みなおすことで、魅力のある〈地元〉をデザインし直すことができるのではないかということをご提言いただきました。

>>当日の講演資料

『美術館教育へのアプローチ 〜ワークショップほかHands-On, VTS, AL…手法を探る〜』

名古屋芸術大学 名誉教授 前田 ちま子 氏からは、『美術館教育へのアプローチ 〜ワークショップほかHands-On, VTS, AL…手法を探る〜』と題し、ニューヨーク近代美術館初代教育部長ビクトル・ダミコのワークショップや対話型鑑賞法、ボストンこども博物館のハンズオンなどの手法の紹介を中心に、ご自身が手がけた日本の「こどもの城」や「あいちトリエンナーレ」でのアートティーチングトイにも触れつつ、多くの写真を用いて紹介していただきました。

>>当日の配布資料

>>当日の講演資料

1.ビクトル・ダミコ

2.対話型鑑賞法VTS

3.こども博物館:ハンズオン

4.こどもの城:ワークショップ

5.博学連携

6.アクティブ・ラーニング


特別講演会の様子