志度ICを降りてすぐ、かわいいガーデンが見えたら、そこが「自然の休憩所Berry’s Life」だ。野趣あふれる草花に癒されながら店内に入ると、陽だまりのような空間が広がる。

ここはブルーベリーの美しさ、おいしさに魅せられたベリー公こと御船恒和さんと、うっかりウサギこと畑ヶ中由紀さんが、ベリーのある暮らしを広めたいと始めたもの。自家農園では、ブルーベリー、ラズベリー、カラントなどさまざまなベリーやハーブ、エアルーム野菜と呼ばれる原種の野菜やミツバチが育てられ、採れたてを惜しげもなく使ってランチやスイーツを提供している。　ランチメニューは週替わりのコース「うさぎパレット」1種類のみ。ちょっと驚くが、畑と相談し、その時期に一番おいしい野菜を使ってメニューを決めるというから納得だ。

景色は刻々と表情を変えていく。夕焼け色に染まる黄昏時は息をのむ美しさ

絶景とはこういうことを言うのだろう。大きく開かれた窓からはどこにいても壮大な景色を眺められる。せっかくならテラス席がいい。潮風を浴びながら味わう食事は格別だ。

絶妙なタイミングで料理が運ばれてくる。一流シェフが腕をふるう料理はどれも期待を裏切らない。徳島でとれた新鮮なマダコ、柔らかでうま味が濃い阿波牛、優しい甘みが広がる鳴門金時や有機人参など、食材の魅力を生かして繊細かつ上品に仕上げられた一皿一皿は変化に富み、口の中に入れた途端笑みがこぼれる。ティータイムは、ちょっと贅沢なハンバーガーや、スコーン、サンドイッチがついたアフタヌーンティーを楽しめるのがうれしい。

夕焼けに染まる黄昏時は、昼とは異なるロマンティックな雰囲気に包まれる。たまにはこうして特別な時間を過ごすのも心が豊かになっていいものだ。

国道11号でかわいい青と白の看板を見つけたらそれが目印。坂道を登ってすぐ「風待ちの丘 ルン」だ。木の温もりに包まれた店内は瀬戸内海を一望できる抜群のロケーションで、どのテーブルにも双眼鏡が置いてあるのが心憎い。野菜たっぷりのランチをお目当てに来る人が多いが、スイーツもおすすめで、手作りシフォンケーキやチーズケーキは優しい甘さで一度食べたら虜になってしまう。日によって抹茶や黒ごまきな粉など味が変わるのも楽しみだ。ブランコのあるテラスや睡蓮の池を渡るエントランスなど建築家のこだわりを感じる建物も見どころで、ついつい長居してしまう。

昔、この丘のふもとに帆船が順風を待って出港に備える「風待ち港」があった。そこから店名がつけられた。