子どものアート感想文 応募作品のご紹介

講評1

文教大学(美術館教育) 井上 由佳

この感想文から、真依さんがシニヤックの作品を目でよく見て、心でじっくりと味わってくれたことが伝わってきました。そしてシニヤックがどのような画法を用いて運河や空、周辺の木々を描いたのかを的確に分析しています。作品に近寄って、細かいところまで観察するのは素晴らしい鑑賞方法です。作品に近寄ったり離れたりしながら、好きな位置を見つけて色んな作品を味わっていってくださいね。

講評2

鳴門教育大学(美術教育学) 山木 朝彦

真依さんの作文を読んだら、そういえば寒い日と暑い日では絵の見え方が変わると思いました。そして、このシニャックの絵は、夏の雲が描かれているから夏の真っ盛りの風景なのでしょうが、ほんとうに爽やかで涼しい感じですね。なぜ、こんなに爽やかなのだろうという想いに捉われて、点描法という描き方に気づいた真依さんの探究心が作文からよくわかります。いくつかの色を織り交ぜ、編み込むようにして雲や空を表現する方法はたしかに魅力的です。