子どものアート感想文 応募作品のご紹介

講評1

岡山大学(美術教育学) 赤木 里香子

絵がバレエになる―そんな素敵な出来事が起きるなんて、わくわくします。ぜひ見に行きたくなりました。天野さんの文章を読むと、この絵は、舞台の幕が上がって登場 人物たちが動き出す瞬間のようにも見え、それぞれどんな物語が生まれていくのか、 とても興味が湧いてきます。ヴェニスの街にあふれる水と花も、大切な役を果たしているようです。天野さんはこの絵から、魅力的な舞台をつくりあげるパワーを受け取ったのですね。

講評2

鳴門教育大学(美術教育学) 山木 朝彦

描かれた人物は、一人一人が好き勝手に振舞っているようでいて、お互いに、なにか関係がありそうですね。よく見ると、描かれた人々の服装やその華やいだ色から、お祭りに催される劇に出演する人々だということが推測できます。そして、もう、その劇は始まったようにみえますね。そういうこの絵の主題や水辺という場所に気づいたことで、風花 さんはベニスに住む人々の楽しい暮らしぶりを想像しています。表面的な見かたではなく、画家がいちばん表したかったことに気づいた作文です。