- セザンヌに影響を受けた佐竹徳は地中海の風景に似た牛窓の地に惹かれた。
朝は逆光に浮かび上がり、黄昏時は夕日に照らされる島々は絵のように美しい
赤い土とオリーブの緑が織りなす牛窓の風景に魅了され、100歳で亡くなるまでの40年間、「牛窓オリーブ園」で制作を続けた画家・佐竹徳。光で変化するオリーブの葉一枚一枚の表情や、季節や時間帯で異なる自然の姿を丁寧に描き、見るほどに奥深い美しさに引き込まれます。瀬戸内市立美術館では、寄贈された佐竹徳の作品が常時展示されているだけでなく、年に数回佐竹作品を大々的に展示する企画展を開催。親交の深い作家たちも合わせて紹介され、作品を通して自然の豊かな色彩や美しさに気づかされます。また、郷土ゆかりの作品や障がいを持った作家たちにスポットを当てるなど見ごたえのある企画展も充実。新鮮な出合いにあふれています。