車で自転車で、絶景の中を走り抜ける瀬戸内しまなみ海道

地図

瀬戸内しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの自動車専用道路で西瀬戸自動車道、生口島道路、大島道路からなります。
この道路は、尾道市の一般国道2号バイパス及び今治市の一般国道196号バイパスに接続し、瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島々を橋で結びます。新尾道大橋以外の各橋には、原動機付き自転車道及び自転車・歩行者専用の道路が整備されていて、眼下に多島美を眺めながらサイクリングも楽しめます。

島々の地域開発橋の顔を併せ持つ高規格幹線道路の西瀬戸自動車道

しまなみ海道

西瀬戸自動車道は本州四国連絡橋3ルートのうち一番西側に位置し、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ延長46.6kmの自動車専用道路で、一般国道317号の新設・改築事業として建設されました。本ルートは尾道市の一般国道2号バイパス及び今治市の一般国道196号バイパスに接続し、瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島々を橋で結びます。道路名は「西瀬戸自動車道」といいますが、「瀬戸内しまなみ海道」の愛称でも親しまれています。

西瀬戸自動車道は当初1973年(昭和48年)に他のルートとともに着工される予定でしたが、同年の石油ショックによる政府の総需要抑制策の一環として着工が延期されました。その後1975年(昭和50年)に、このルートについて各橋梁の地域開発効果、工事の難易度などを勘案し着工方針が決められ、1999年(平成11年)5月1日、大三島橋の着工以来四半世紀の年月をかけて、ルートの全橋が完成供用されました。

また生口橋、大島島内の道路については一般国道317号生口島道路(6.5km)、一般国道317号大島道路(6.3km)として国土交通省により整備され、2006年(平成18年)4月に暫定開通し、全長59.4kmの瀬戸内しまなみ海道は着工から31年を経て全体が結ばれました。

西瀬戸自動車道の沿線地域では、瀬戸内海特有の温暖で少雨の気候をいかした、みかんを代表とする柑橘類中心の農業、造船業などが営まれています。また、古代からの歴史ある島々や美しい多島景観を活かした観光産業も盛んです。西瀬戸自動車道は、瀬戸内沿岸西部の交通・輸送条件の改善、関連地域の産業の振興のほか、この道路が通る向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島、馬島等の総計約8万人の人口を有する島しょ部地域の生活改善などにも大きな役割を果たしています。

環境保全と自然景観との調和を重視

西瀬戸自動車道の建設地点は芸予諸島の多島海景観が広がる景勝地で、瀬戸内海国立公園第2種,第3種特別地域及び普通地域に指定されています。このため、道路や橋梁の設計・施工に当たっては、自然環境を保全し、周辺の自然景観との調和に十分配慮する必要がありました。

各橋梁を計画する際には自然環境の保全に配慮し、地形改変を極力避けることが考えられました。

自転車歩行者道 瀬戸内海を歩いて渡る、約80kmの道

しまなみ海道

西瀬戸自動車道の各橋には、そのほとんどに自転車歩行者道とバイク道(125cc以下)が併設されています。設置場所は橋により、補剛桁内部、車道の両側などさまざまで、橋の両端に設けられた連絡道路から出入りします。橋を渡りながら、眼下に瀬戸内海の多島美が織りなす絶景を望むことができます。

このほか、沿線の島々では広島・愛媛両県により自転車道の整備が進められてきました。西瀬戸自動車道の橋梁の自転車歩行者道とこれらの自転車道を合わせると、その延長は約80kmに及びます。車道の路側には推奨ルートを明示するブルーラインと距離標の路面標示整備がされています。また、宿泊施設を備えたサイクリングターミナル「サンライズ糸山」他、沿線各地にレンタサイクルターミナル施設が設置されており、乗捨てサービスなどを活用すると自由なコースでのサイクリングを楽しめます。

島と島、本州と四国を結ぶ自転車歩行者道は、島しょ部住民の通勤、通学の生活道路としてはもちろん、島内観光用のサイクリングロードとして幅広い層に利用されています。