
瀬戸マーレ編集担当が人生初めての長距離サイクリングに挑戦、目標は瀬戸内しまなみ海道の完走!運動経験ゼロの方でも楽しめるサイクリング実走ルポをお届けする第2弾。
本州側の尾道でE-BIKE(スポーツバイクに電動アシストユニットを取り付けた自転車)をレンタルし、四国側の今治へ向けてスタート。全ルートのおよそ半分を過ぎ、そろそろお尻は痛くなってきたが、E-BIKEのおかげで足はまだまだ元気だ。
大三島橋は、瀬戸内しまなみ海道に架かる橋の中で唯一のアーチ橋で、自転車歩行者専用道路が広く、走っているととても気持ちがいい。頭上を通るアーチの骨組みがとても綺麗だ。
橋を渡った先は、伯方島。あの有名な塩業会社の創立場所で名前を知っている方も多いだろう。甘いものに目が無い私は、早々に道の駅
伯方S・Cパークの「マリンオアシスはかた」へ。ここで楽しみにしていたのは「伯方の塩ソフトクリーム」。小・大とサイズが選べるが、そこはもちろん「大」で。ほんのり感じる塩がソフトクリームの甘さをより際立てていて、とても美味しい。目の前の伯方ビーチに座って景色を楽しみながら食べると幸福度大!
また、近くにはイルカと触れ合うことが出来る「ドルフィンファームしまなみ」もある。かわいいイルカを近くで見られるほか、一緒に泳ぐことも出来るそう。
伯方・大島大橋を渡った先は大島だ。大島の走行ルートは、他の島と違って島の中央部を縦断するコースとなる。走行距離は決して長くないが、大きな坂道があるのが山場で、坂道にさしかかると自転車を押して歩く人の姿が…。しかし、そんな時こそE-BIKEの力の見せ所。電動アシストのおかげで、この坂道も一度も立漕ぎをすることなく難なくクリア。
そんな大島を訪れるなら、亀老山(きろうさん)展望公園をオススメしたい。山の上にある展望台へは、約4㎞続く坂道を上らなければならない為、初心者には少しハードルが高いかもしれない。が、建築家・隈研吾氏が設計した展望台からは、島を繋ぐ世界初の三連吊橋である来島海峡大橋と瀬戸内海全体を見下ろすことができ、その景色は圧巻のひとこと。ぜひ一度目にして欲しい景色だ。
坂道を漕ぎ終えた後は、道の駅よしうみいきいき館で休憩。ここでは新鮮な海鮮を七輪で焼くバーベキューなども楽しめる。いい匂いについお腹が鳴った。次は必ず海鮮を食べようと心に決め、再び自転車を漕ぎだす。
今回のサイクリングルートで最後を飾るのは、約4㎞の来島海峡に架かる世界初の三連吊橋・来島海峡大橋(くるしまかいきょうおおはし)。スロープを上り終えた先に現れる真っすぐと伸びる橋と青い空、その雄大な姿に圧倒される。
橋を渡り終えてからはしばらく市街地を走り、最終ゴール地の今治駅に到着!
尾道から今治まで約70㎞、瀬戸内しまなみ海道走破!
レンタル自転車を返却し、早速汗を流そうと今治駅からすぐの「しまなみ温泉
喜助(きすけ)の湯(ゆ)」へ。外には鍵付きの自転車用ロッカーが設置されているほか、館内では自転車工具の貸し出しも。サイクリストには嬉しい設備だ。さすが、スポーツバイク専門誌で4年連続「日本一サイクリストが集まる温泉」の称号を獲得しただけある。
浴槽は10種類以上あり、いろいろな湯を楽しめる。私が特に気に入ったのは「みかんサウナ」。ふわっとみかんの香りが広がる室内でじっとしていると心が和らぐ。なお、みかんサウナは女性浴室限定。男性浴室には愛媛県新宮村(しんぐうむら)産の日本茶でロウリュが出来るサウナ小屋などが。
※店舗営業情報等についてはHPよりご確認ください。
普段運動をあまりせず体力に自信もなかった為、本当に完走できるのか不安だったが、E-BIKEの力を借りることで楽しみながら走りきることが出来た。9時ごろに尾道をスタートし、夕方5時ごろに今治へゴール。海と島、そして橋が織りなす風景のなかを、自転車で風を切りながら進むと心がリフレッシュされ、本当に充実したサイクリングになった。
しまなみの島々にはまだまだ魅力的なスポットがたくさん!途中で立ち寄りながら、自分に合ったペースでぜひサイクリングを楽しんで。