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情報誌「瀬戸マーレ」

瀬戸内・魅力 まるかじり! 春の行楽日和に出かけよう

春の行楽日和に出かけよう

瀬戸内の春を楽しむ、行楽地の数々。波の音、鳥のさえずり、花の香りに包まれてみませんか。
カメラを片手に、感動のシャッターチャンスも逃さないで。
プロ・カメラマンによるワンポイントアドバイスもお伝えします。

四国最西端をドライブ

愛媛県西部の2つのドライブウェイ。
半島の先端にある佐田岬灯台を始め、周辺には気になるスポットがいっぱいです。

愛媛県の佐田岬半島は、四国最西端に当たります。ここへ向かって松山から伸びる、2つのドライブウェイは、海岸線を楽しめると人気です。

一つは、伊予市双海町から、大洲市長浜町の国道378号「夕やけこやけライン」。潮風を感じながらのシーサイドドライブで、ごきげんな気分になること請け合い。大海原にのぞむ夕日は、息を呑むほど美しいと評判です。

もう一つは、佐田岬灯台へと続く、国道197号の「メロディライン」。全長約50㎞の細長い佐田岬半島からは、美しい入り江が見え隠れします。先端にある佐田岬灯台へは、車を降りて、遊歩道を歩くこと約20分。灯台からの絶景も楽しみです。晴れた日には、九州まで見渡せる、雄大な景色が広がります。

快適なドライブウェイの周辺には、立ち寄ってみたいスポットも多く、カメラにおさめたい光景に随所で出合えますよ。

佐田岬灯台
佐田岬灯台/青い海に映える、白壁の佐田岬灯台。
豊予海峡を隔てて見える陸地は九州

夕日を追いかけて

「夕やけこやけライン」では、ドライブの途中、海に沈みゆく夕日を眺めることができます。特に、道の駅「ふたみシーサイド公園」は、夕日の絶景ポイントとしておすすめ。恋人の聖地モニュメントのある恋人岬や、夕日の観覧席(階段式護岸)に、土産物売り場も充実しています。

潮風に吹かれながら、夕日ショーを待ち望んではいかが。

カメラ夕日ばかりを追うのではなく、空の色の変化にも目を向けてみよう。さらに、ホワイトバランスを「くもり」に設定すると、夕焼けの色調が強調されますよ。

夕日
ふたみシーサイド公園

所在地/愛媛県伊予市双海町高岸甲2326


(写真左)ふたみシーサイド公園

ふたみシーサイド公園夕日

レトロな空間へワープ

八幡浜市保内町川之石には、「ほないまちなみミュージアム」として、レトロな街並みが残されています。「旧東洋紡績川之石工場の赤レンガ倉庫」や、「旧白石和太郎邸」など、明治時代に建てられたハイカラな建物を訪ねて、散策するのも興味深いですね。殖産興業政策で発展した、当時の繁栄がしのばれます。


旧東洋紡績赤レンガ倉庫と美名瀬橋
旧東洋紡績赤レンガ倉庫と美名瀬橋
美名瀬橋からのぞむ、旧東洋紡績赤レンガ倉庫
カメラ橋の欄干をフレームにして撮影すると、趣がでますよ。

琴平赤レンガ小路
琴平赤レンガ小路。イギリス積みと呼ばれる技法で、細い路地裏に明治の薫りが漂っています
旧白石和太郎邸

柱や窓の造りからインテリアまで、作り手のこだわりを見つけることができます。第二日曜の午後1時から4時をカフェとしてオープン。コーヒーとケーキを楽しむことができます。


所在地/愛媛県八幡浜市保内町川之石


旧白石和太郎邸   旧白石和太郎邸
カメラ(写真左上・右上)建物は外観だけでなく、興味を持ったところを切り取ってみよう。
旧白石和太郎邸外観

開閉する可動橋

大洲市長浜町にある、「長浜大橋」。昭和10年に完成した、日本最古のバスキュール式(跳ね上げ式)道路可動橋で、国の登録有形文化財に指定されています。橋の下に船を通すため、日曜の午後1時に開閉する様子を見ることができます。


長浜大橋

地面と水面を1:2の割合で分割するとバランスが良く見えますよ
カメラ地面と水面を1:2の割合で分割するとバランスが良く見えますよ

長浜大橋
地元で「赤橋」と呼ばれる、長浜大橋
所在地/愛媛県大洲市長浜町長浜

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大名庭園で感じる日本の心

岡山藩主が憩いの場として設けた、広大な後楽園。
日本三名園の一つとして、現代人の心を和ませてくれています。

四季の景色を愛でる庭

岡山「後楽園」は、貞享4年(1687年)に岡山藩主池田綱政公の命で着工され、元禄13年(1700年)に一応の完成をみた庭園です。歴代藩主の好みで手を加えられるも、ほぼ当時のままの形で伝わっています。

日本三名園の一つの後楽園。広い芝生に池、築山、茶室などが園路や水路で結ばれています。藩主が憩いの場として用いたこの庭に、岡山城から舟に乗って来園すると、点在する建物に入って、座敷からの眺望を楽しんでいました。

この回遊式庭園では、ゆっくりと気の向くままに足を運ぶのがおすすめです。忙しい日常をひととき忘れて、お殿様気分で散策を楽しんでみては。茶店で一休みしたり、気にいった場所で足を止め、写真を撮って、思い出を切り取りましょう。

5月には茶つみ祭、6月にはお田植え祭なども開催。日本の行事を体験できますよ。


中央に水路のある、全国でも珍しい建物「流店(りゅうてん)」
中央に水路のある、全国でも珍しい建物「流店(りゅうてん)」。
6月上旬には3,000株のハナショウブが見物

四季の自然を楽しめる園内からは、岡山城、別名・烏城と呼ばれる黒壁の天守閣が望めます
四季の自然を楽しめる園内からは、岡山城、別名・烏城と呼ばれる黒壁の天守閣が望めます

紺カスリに赤だすき、手っ甲脚絆に姉さんかぶりの茶つみ娘たち
紺カスリに赤だすき、手っ甲脚絆に姉さんかぶりの
茶つみ娘たち
後楽園

所在地/岡山県岡山市北区後楽園1-5
TEL/086(272)1148
営業時間/
3月20日~9月末=午前7時30分~午後6時
10月1日~3月19日=午前8時~午後5時
休み/なし
入園料/大人400円、小人(5歳以上15歳未満)140円、シニア140円
URL/http://www.okayama-korakuen.jp/

コイ水面

カメラ(写真左)鯉の進む方向に少し間を取ると、バランスが良く見えますよ

カメラ(写真右)水面に美しい映り込みが見られたら、1:1のシンメトリーに撮ってみよう

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花咲く島へ撮影旅行

四季折々の花や緑が広がる淡路島では、関西最大級のチューリップ花壇が見頃を迎えます。

春の明石海峡を彩る 圧巻のチューリップ花壇

「淡路島国営明石海峡公園」では、チューリップなどの花が300種、60万本が咲き誇ります。カメラを持って、色彩の神秘を撮ってみるのもいいですね。

隣接の「淡路夢舞台」には、花木林苑やプロムナードガーデン、日の出を眺められる展望台もあり、散歩を楽しみに訪れる人も。併設の「奇跡の星の植物館」では、年7回、フラワーショーを開催して、珍しい植物や世界の花の美しさを伝えています。

チューリップは4月上旬~中旬が見頃となる予定です
チューリップは4月上旬~中旬が見頃となる予定です
淡路島国営明石海峡公園

所在地/兵庫県淡路市南鵜崎8-10 TEL/0799(72)2000
営業時間/午前9時30分~午後5時(季節により変動あり)
休み/年末年始、2月第1月曜とその翌日
入園料/大人400円、小人80円、シルバー(65歳以上)200円
URL/http://www.kkr.mlit.go.jp/akashi/


淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」

住所/兵庫県淡路市夢舞台4 TEL/0799(74)1200
営業時間/午前10時~午後6時
休み/7月・11月の第2木曜 ※他臨時休館
入園料/大人600円、高校生300円、中小学生無料、
シルバー(65歳以上)300円
URL/http://www.kisekinohoshi.jp/

淡路夢舞台には、自然の中を散策できるプロムナードも
淡路夢舞台には、自然の中を散策できるプロムナードも
チューリップ   花   チューリップ

カメラ(写真左)背景をぼかし、一輪にピントを出すには望遠で狙うと良いですよ

カメラ(写真中央)花の撮影では蕊(しべ)にピントを合わせるのが基本ですよ

カメラ(写真右)チューリップなど蕊の見えない花は、覗き込んでみると違った世界が見られますよ

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