大楠は主幹周り12m、樹高22.5m。千年を超す昔からこの島の人達を見守ってきた。
香川県志々島は香川県三豊市の沖合に浮かぶ周囲3・8㎞の小さな島。
島で暮らす人は、現在17人。のどかなこの島に、いま究極のパワースポットとして注目を浴びている樹齢1200年の巨大なクスノキがある。
島の船着き場から集落を少し歩いて細い坂道を上がると、ほどなく夏草が茂る山道に入った。上り坂は少しきついが、「大楠へ」の標識を目印に、歩くこと30分ほど。低木の茂る谷間に、ひときわ大きな樹がそびえていた。これが「志々島の大楠」だ。大楠の正面へ回ると、目の前の太い主幹は直径4mを超えている。地を這うように左右に伸びた大きな幹と枝は、森の巨人が手を広げたようで、その幅50mはあるだろう。
太い主幹に手を触れてみる。おだやかな巨人の懐に抱かれているような、安らかな気持ちになる。千年を超す年月を生きてきて、今もなお若葉を繁らせている大楠からは、たしかに生気に満ちたエネルギーが発散されているように感じるのだ。大楠の魅力にはまって、何度もこの島を訪れる人がいるという話にも納得がいった。まさに、究極のパワースポットと言うにふさわしい。
神秘の力を秘めた「志々島の大楠」に元気をもらい、瀬戸内海の美しい風景に心癒されて、この夏いちばんの島旅を体験することができた。
飲み物・食べ物は持ち込みになります。船着き場前の休けい処「くすくす」に飲料を置いていますが、開いている時間が短いので注意! *公衆トイレは島内に1カ所だけ、「くすくす」の近くにあります。
休けい処 くすくす
営業時間:AMだいたい10:30~11:30 PMだいたい14:30~15:50
不定休
島はほとんどが山地なので、夏場は蚊や虫がいっぱい!虫除けグッズは必須です。
大楠へ向かう途中、上田商店の店先に蚊取り線香と、山登り用の杖が用意されています。お店は現在休業中ですが、自由にだれでも借りられます。(無料)
おもなスポットは日帰りで観光できますが、島の風情を満喫したい人には、古民家を改装したゲストハウスがおすすめ。長期滞在する人も。
ゲストハウス・きんせんか
1泊2,000円(1名)。1日1組限定(1~7名)。
食料は持ち込み。冷蔵庫・電気釜・電子レンジ・調理器具・食器等は完備。風呂・水洗トイレ有。
宿泊申込先:志々島振興合同会社(アップル不動産内) TEL:0875-83-5740(担当:井出)
営業時間:10:00~18:00 不定休
HP:http://shishijima.jp/
島の休けい処「くすくす」で買えるおみやげは、どれも素朴なものばかり。
「大楠の志々島」を思い出してもらいたい、と島の人たちが考案したグッズです。