【NICE TOUCH BURGER】フライドオニオンやオーロラソース、ネーブルマスタードがきいた「ハンバーガー(1,300円)」。+300円でポテトが付けられる。
【NICE TOUCH BURGER】フライドオニオンやオーロラソース、ネーブルマスタードがきいた「ハンバーガー(1,300円)」。+300円でポテトが付けられる。
山の神、海の神、戦いの神として知られる大山祇神社、
現代アートや建築のミュージアムなど、多くの観光コンテンツをもつ大三島。
しまなみ海道の中でも移住者が多く、新規出店も増えている。
東京生まれ、元小学校教員の松岡大介さんにとって、大三島は第二の故郷とも言える場所。「祖父母が暮らしており、子どもの頃は夏休みの度に遊びに来ていました」と振り返る。青い海に浮かぶ島々、旅情を感じさせる景観に惹かれた松岡さんは、いつかこの場所で暮らそうと考えていた。とはいえ教員として多忙な日々を過ごす彼にとって、その夢が叶うのは定年退職後だと思っていた。転機となったのは、オーストラリア出身のカフェ店主との出会い。「とても楽しそうに働く姿を見て、自分も好きなことをやりながら、好きな場所で生きていきたいと考えました。一方で、少しネガティブな考え方かもしれませんが、失敗するなら若いときがいいとも思って。やり直しができるでしょう?」と笑う彼のやりたいことは、大好きなハンバーガーを提供する店を開くことだった。
2023年に退職し、その後の1年間は飲食店で修業、2024年に大三島に移住した。島の暮らしに馴染みつつ、開業準備に時間をかけた松岡さん。店舗は祖母が農機具の保管に使っていた倉庫を改装。イベントに出店しながら、ハンバーガーの要とも言えるバンズの仕入れ先を探した。そして出会ったのが、目と鼻の先にある「パン屋 まるまど」の小松洋一さん。移住の先輩でもある小松さんにバンズの卸売りを相談したが、「卸はやっていない」と一度は断られてしまった。ところが、イベント出店先で松岡さんのハンバーガーを口にした小松さんは、その味に心を動かされ、バンズの製造を引き受けてくれることに。こうして、店で粗挽きにした国産牛赤身肉のパティとの相性が良く、シンプルでしっかりとした味わいのバンズが出来上がり、2025年6月に「NICE TOUCH BURGER(ナイスタッチバーガー)」がオープンした。
オープンスタイルのキッチンからは、海景色が見渡せ、生口島まで手が届きそうだ。松岡さんは今、ゆるやかな時間が流れるこの島で生きていけることに、幸せを噛み締めている。



2015年に東京から移住してきた、「パン屋 まるまど」の小松夫妻。「(当時)パン屋がなかった大三島にパン屋を」との想いで開業。大三島をはじめ、しまなみ海道ならではの素材を取り入れたパンで人気を博している。
住所/愛媛県今治市上浦町井口9183-9
営業時間/11:00~15:00
休み/不定
駐車場/あり
Instagram/
NICE TOUCH BURGER
かつては塩田による製塩業、
現在は造船業や海運業の基地として知られる伯方島。
周囲約20kmの平坦な島は、全周サイクリングにもおすすめ。
インドネシアでエステの技術を習得し、松山市内でサロンを開いていた愛媛県東温市出身の海野倫(かいのりん)さんは、2017年に大三島にもサロンを開業。やがて、大三島の穏やかな海に魅了され、SUP事業をスタートさせた。そうしたなか、無類の動物好きで、ペットショップで働いた経験がある彼女は、マイクロブタを飼い始める。その子と接するうちに、自然豊かなしまなみで、動物のふれあい施設をやってみたいという想いが募っていった。そのタイミングを見計らったかのように、倫さんに共感した人が、伯方島の土地を貸すことを申し出てくれた。「今がチャンスだ!」と、思い切って動物事業へとシフト。2025年6月に「アニマルファームガーデン 伯方」を開業した。

目の前に海、背後には山があるファームの敷地は、最初、鬱蒼(うっそう)と木々が生い茂っていた。夫とふたりでそれらを切り倒し、地ならしをした。まさに手づくりの施設なのだ。開園時には7種だった動物も、今では16種。施設開園のきっかけとなったマイクロブタの “うっちゃん”、卵から孵(かえ)したエミューの “イチ”、ルリコンゴウインコの “ティラノ”らが出迎えてくれる。




「動物の種類は多くありませんが、みんながのびのびと暮らしているのがウチのウリ。品種にもよりますが、動物とのゼロ距離でのふれあいも、来園者に喜んでいただいています」と倫さんは話す。
伯方島で暮らすようになり、倫さんが驚いたのは夜空の美しさ。ファームの周辺には人工的な灯りが少ないため、降り注ぐような星空を眺めることができるのだ。また、ふと顔をあげると、海が必ず見える点も彼女のお気に入り。「ここを訪ねてきた方が、笑顔で帰って行くのが何よりも嬉しいですね」と笑う倫さん。可愛い動物たちが与えてくれる癒しのひとときが、心身をリフレッシュさせてくれるに違いない。
住所/愛媛県今治市伯方町木浦甲194
TEL/
080-3164-7729
営業時間/11:30~16:00
休み/不定(雨天休業)
入場料/600円
駐車場/あり
HP/
https://9n0y1.crayonsite.com
Instagram/
アニマルファームガーデン 伯方
今治市街と来島海峡大橋で結ばれた大島。
日本遺産「村上海賊」の根拠地である能島や、
激しい潮流が渦巻く海域など、海賊の歴史を辿ることができる。
「農家民宿 とうかげん」のオーナーである平井孝彦さんは、大阪府出身。「2010年に京都府で就農し、3年後に結婚しました。妻の親の実家が大島にあったんです」と話す。そうした縁があり、2016年に大島へと移住。温暖な土地で暮らしたいというのも、理由のひとつだった。移住後は、何年も手付かずになっていた妻・麻起(まき)さんの祖父の畑を開墾し、ハッサクやレモン、アボカドなどを栽培しはじめた。農園の名前は、中国の桃源郷にちなんで「とうかげん」とした。2019年には自宅で農家民宿を開業。さらに、大島と伯方島の間に浮かぶ鵜島(うしま) で、1日1組限定・1棟貸しのゲストハウス「舟宿ひな―鄙―」の経営を始めた。
「とおか市」の開催日には、孝彦さんがハンドドリップで淹れたコーヒーが味わえる。
柑橘農家は、野菜農家と比べて作業時間に多少の余裕が生まれる。孝彦さんはその隙間時間を活用して、エッセイを書いたり、備長炭を焼いたり、珈琲豆を炭焼焙煎したり、三線を演奏したりと色々なことにチャレンジしている。そんな彼のライフワークのひとつが、毎月10日に開く「とおか市」。もともとは、地元の人との交流の場にしたいと始めた小さなマルシェ。「もう5、6年になるかなぁ。毎回、移住者や旅人など、いろんな人にゆるく集ってもらっています」と話す。



夫婦ふたりで始まったしまなみ暮らし。今ではお子さんも誕生し、どんどん賑やかになっていく。島に来た当初は京都府での作業もあり、しばらくの間、二拠点生活をしていた孝彦さん。「まあまあしんどかったので、自分の気分を上げようと、大島に行くときには『ビッグアイランドに行ってくる!』なんて言っていたこともいい思い出」と笑う。「ビッグアイランド」は、アメリカ・ハワイ島の別名。気候も人もあたたかく、多くの人との出会いを生んでくれたこの島は、孝彦さんにとって桃源郷であり、唯一無二の「ビッグアイランド」なのかもしれない。

「舟宿ひな―鄙―」の定員は10名。調理器具や家電製品、Wi-Fiなどが備わっており、快適にステイできる。グループや三世代でバケーションをすごすのにもぴったり。
住所/愛媛県今治市宮窪町友浦2608
TEL/
0897-72-8381
チェックイン/15:00〜
チェックアウト/〜10:00
駐車場/あり
HP/
https://toukagen-hatakenoarukurasi.webnode.jp/
Instagram/
農家民宿 とうかげん
愛媛県内で近年ブームになっているのが、3種類の鯛めし。中予地方の鯛めしは、炊き込みご飯形式。南予地方は、鯛の刺身を特製のタレに絡め、ご飯に乗せて食べる。そして新たに登場したのが、東予地方の焼き鯛めし。鯛の切り身を焦がしバター醤油で味付けしながら焼いた「東予・洋風焼き鯛めし」だ。いずれも県内各地で提供されているが、来島海峡SAのフードコートには、3種類が揃い踏み。食べ比べを楽しめるのが嬉しい。なお、ここで提供している南予地方の「宇和島風鯛めし」は、瀬戸内エリアのSA・PAが参加した「みちメシ王座決定戦」でグランプリを受賞した逸品だ。
愛媛県産の鯛を香ばしく焼き、焦がしバター醤油をかけ、スパイスを効かせた「東予・洋風焼き鯛めし(1,600円)」。
このほかにも、愛媛県今治市の個性的なご当地グルメ「焼豚玉子飯」も提供している。ドライブ途中で、ぜひ立ち寄りたい。

住所/愛媛県今治市大浜町3-9-68
TEL/
0898-33-8638
((株)瀬戸内しまなみリーディング)
営業時間/8:00~21:00(土・日曜、祝日7:00~22:00)
休み/無休
駐車場/あり
HP/
https://www.jb-highway.co.jp/sapa/kurushima.html
Instagram/
来島海峡SA
※掲載価格などは、変更される場合がございます。
※駐車場ありには有料や提携、近隣の公共駐車場も含まれます。