平成31年1月19日(土)、橋の科学館第36回講演会を開催しました。

第36回講演会は「最近の海外長大橋」と題して、株式会社 長大 海外事業本部 理事 秦健作氏にお話を頂きました。

 今回の講演では、2016年にトルコ共和国で開通した世界最大規模の2橋、「イズミット湾横断橋(オスマン・ガーズィー橋)」及び「第3ボスポラス橋(ヤヴズ・スルタン・セリム橋)」の施工技術を中心に本四高速が管理する長大橋に用いられた技術との関係について紹介して頂きました。

 まず、事業背景として上記2橋の開通に伴う周辺地域の利便性向上や事業方式としてBOT方式を採用したことをご説明頂いた後に、2橋の施工工程に沿いながら、使用された技術について詳しく紹介して頂きました。ご紹介頂いた技術の中でも、ケーブル送気をはじめ、イズミット湾横断橋で採用された地震の揺れを軽減する免震基礎構造や斜張橋と吊橋の複合構造である第3ボスポラス橋の設計・施工には、瀬戸大橋や明石海峡大橋の実績に基づく技術や明石海峡大橋を超える規模の超長大橋で検討された技術が採用されていると説明頂き、講演会に参加された皆様も高い関心を持っておられたように感じます。

 講演を通して、海外長大橋における専門的な施工技術の紹介だったにも関わらず、講師の分かりやすい解説と随所にちりばめられた現地での実体験の話題で盛り上がり、質疑応答時には、紹介された技術などについて参加者と活発なやりとりがありました。

 時節柄、冷たい寒い風が吹く日でしたが、50名を超える盛況であったこと事務局より感謝いたします。

 次回の講演会は、平成31年3月16日(土)に開催されます。愛媛県県民環境部長 金子浩一氏より、「しまなみ海道をサイクリストの聖地に」と題してご講演頂く予定です。

詳細はこちらをご覧ください。
http://www.hashinokagakukan.jp/news/shosai.php?id=127

会場の様子
会場の様子

施工過程について
施工過程について

聴講者からの質問に答える秦氏
聴講者からの質問に答える秦氏

 平成30年11月17日(土)、「土木の日(11月18日)」にちなみ、「第11回橋梁模型コンテスト」と「土木の教室」が開催されました。
 これらは神戸市などが主催となって開催されるイベントで、「コンテスト」は土木の将来を担う人材と土木に関する広報を目的とし、「教室」は、親子で土木を学ぶ体験学習として、本四高速ほか6団体が協賛となって、明石海峡大橋たもとの舞子にある展示施設「橋の科学館」で行われました。
 橋梁模型コンテストは、高校、高専、大学から17チームが参加し、予め製作しておいた橋梁模型について審査が行われました。審査は、来場者の人気投票による「一般審査」、審査員による完成度やデザイン性をはじめとする「専門審査」に次いで、メインイベントでもある20キログラムの車両を走行させての載荷試験によって行われました。
 各チーム順に、工夫を凝らした点などをプレゼンテーションしました。審査員からの厳しい質問もさらりとかわし、いよいよ緊張の載荷試験に移りました。何事もなかったように車両が渡りきった橋梁、ミシミシといやな音を立てながらも持ちこたえた橋梁、残念ながら落橋してしまった橋梁など様々でしたが、そこは若さ。悔いなくやりきった感じのさわやかな笑顔をみせていました。
 審査員からは、「橋を見る人の視点にたってデザインして欲しかった」とか「構造力学的に不要な断面を削って軽量化してはどうか」などといったアドバイスや「普通科にしてよくぞここまでの完成度に達したものだ」とか「今回の反省点を後輩に引き継いで、是非来年度も出場して欲しい」などの今後への期待感が伝わってくるようなコメントがありました。
 今回優勝したチームは、みごと過去三年連続の常勝チームをかわし、「一般審査での人気賞」と「専門審査による最優秀賞」のダブル受賞となりました。最優秀賞、優秀賞、優良賞の作品は、12月中旬頃まで橋の科学館くつろぎのスペースに展示しています。来年は是非、相手は強豪揃いかもしれませんが、皆様も挑戦されてはいかがでしょうか。
 一方の土木の教室は、「マッチ棒でトラス橋をつくろう」と題し、小学校3年生以上の親子数組が参加し、「専門家による橋のはなし」や「マッチ棒でつくるトラス橋の模型づくり」が行われました。各親子とも、最近はめっきりみかける機会も少なくなったマッチ棒と接着剤を使って、楽しそうにトラス橋といった三角を組み合わせた構造の橋を製作していました。
 そんなこんなで楽しいイベントは、あっという間に終了の時を迎えました。

デザインに趣向を凝らした橋梁
(デザインに趣向を凝らした橋梁)

緊張の載荷試験
(緊張の載荷試験)

優勝した「KOGAKUIN CIVIL-LAB」
(優勝した「KOGAKUIN CIVIL-LAB」)

 平成30年11月10日(土)、橋の科学館-第35回-講演会「淡路人形浄瑠璃の歴史と現状 ~郷土の古典芸能を守り、伝える「淡路人形座」~」が開催され、(公財)淡路人形協会理事長の正井良德(まさいよしのり)氏にお話をいただくとともに、淡路人形浄瑠璃の特別上演をしていただきました。

 500年の歴史を誇る淡路人形浄瑠璃は、国指定重要無形民俗文化財にも選ばれています。講演いただいた淡路人形座は、「郷土の古典芸能を守ろう」とする人々によって生まれ、今日においても次世代への伝承を続けています。

 講演の中では、人形芝居が淡路から全国各地に伝わっていることや、現在の海外での活動など、幅広く人形浄瑠璃の歴史をユ一モア交えて紹介いただきました。その後に行われた人形解説では、人形の操り方や人形浄瑠璃特有の表情の伝え方を解説いただき、講演会に参加された方も、なるほどとうなずきながら耳を傾けておられました。

 特別上演「戎舞(えびすまい)」の演目では、神戸淡路鳴門自動車道全通20周年の更なる発展や、講演会に参加された方の健康を祈願したりする芝居に、笑いや拍手も起こり、楽しく充実した講演会になりましたことを事務局より感謝いたします。

 次回、第36回講演会は平成31年1月19日(土)、「最近の海外長大橋」を開催予定です。講演では、最近の海外の長大橋事情、今後の展開などを紹介する予定です。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.hashinokagakukan.jp/news/shosai.php?id=124

正井氏の講演の様子
正井氏の講演の様子

人形解説
人形解説

特別上演の様子
特別上演の様子

 平成30年9月8日(土)、橋の科学館 第34回 講演会「本州四国連絡橋の点検技術“隠れた損傷も見逃さない”」が開催され、弊社 長大橋技術センター 診断・構造グループリーダー 林昌弘氏にお話をいただきました。

 今年で瀬戸大橋が開通して30年、明石海峡大橋が開通して20年となり、世界でも類のない海上に架かる長大橋を厳しい気象環境の下で健全な状態に保つために、今日も様々な技術が開発されています。本講演では、それらの技術のうち、橋梁の異常・変状を発見、検出するための点検に関する最新の技術について紹介していただきました。

 具体的には、本州四国連絡橋の歴史や点検管理の方針にはじまり、光学計測による部材表面の劣化評価の検討、鋼床版の疲労点検・補修方法といった、専門的な話題まで分かりやすく説明いただきました。なかでも、近赤外線カメラによる塗膜劣化の検出や、赤外線サーモグラフィを用いた疲労点検などの技術開発のお話は、講演会に参加された皆様も高い関心を持っておられたように感じます。

 当日は雨天にもかかわらず、約50名の方々に参加いただきました。質疑応答の時間では、今年8月にイタリア・ジェノバで発生したモランディ橋の落橋事故の話題に触れつつ、「本四高速における維持管理との違いは何か」等、弊社が取り組む点検管理・予防保全技術に関する高度な質問もあり、充実した講演会になりましたことを事務局より感謝いたします。

 次回、第35回講演会は11月10日(土)、「淡路人形浄瑠璃の歴史と現状 ~郷土の古典芸能を守り、伝える「淡路人形座」~」を開催予定です。当日は人形浄瑠璃の特別上演もありますので、多数のご参加をお待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください。
http://www.hashinokagakukan.jp/news/shosai.php?id=122

会場の様子
会場の様子

本州四国連絡橋で実施されている点検の数々
本州四国連絡橋で実施されている点検の数々

参加者からの質問に答える林氏
参加者からの質問に答える林氏

平成30年8月4日(土)夏休み自由研究教室を開催しました。

 当日は、小学校4年生から中学生を対象とした「いろいろな橋」について、午前1回、午後1回の計2回、授業と明石海峡大橋の見学を行い、40名余りの方に参加いただきました。
 授業では、桁橋、アーチ橋、トラス橋を中心にそれぞれ橋の特徴や仕組みなどを説明し、1枚の紙を使った桁橋、アーチ橋、じゃばら状に折り曲げて作ったトラス橋を作り、橋の強度を体感したりと、実験を通じいろいろな橋の違いについて学んで頂いた後に、参加者各自で、ストローとジョイントを用いてのストローブリッジの製作、自由な発想で個性あふれる “橋”が完成しました。
 実験コーナーでは“ザ・対決!”と称し、講師が用意した、異なる形式のストローブリッジ(四角橋とトラス橋(ともに30g))に、どちらがより大きい重さに耐えられる強い橋かを予想し、実験を行いました。
 勝利したトラス橋は、なんと2.5kgの重さにも耐えることができ、想像を超えたその結果に歓声が上がりました。

 その後は、高さ40mの管理用通路にて明石海峡大橋の見学を行いました。その高さ、グレーチングの足下に、最初は戦々恐々とされていた方も時間が経つにつれ、次第に慣れた様子で初めて見る景色を楽しむとともに、講師の説明を熱心に耳を傾けられていらっしゃいました。

 夏休み自由研究教室終了後、「橋の博士」になった参加者の皆様とお別れする際の笑顔を拝見するに、事務局としても大変満足した一日となりました。

 今回は夏休み自由研究教室と題し、小中学生を対象としたイベントを催しました。橋の科学館では、年間を通じて“橋”に関係するテーマにて定期的に講演会を開催しています。
 次回は、9月8日(土)に「本州四国連絡橋の点検技術“隠れた損傷も見逃さない”」と題しまして、当社社員による講演会を行います。詳細はこちらをご覧下さい。

みんなで橋の博士になろう!
みんなで橋の博士になろう!

何枚乗るかな?
何枚乗るかな?

個性あふれるストローブリッジ製作中・・・
個性あふれるストローブリッジ製作中・・・

いざ対決!
いざ対決!

ヘルメット装着、準備OK!
ヘルメット装着、準備OK!

高さ40mの管理路にて橋の勉強中
高さ40mの管理路にて橋の勉強中