- 中庭を囲む回廊に展示室、ミュージアムショップなどを配置し、ゆとりある鑑賞空間が広がる
洋館が建ち並ぶ神戸を愛し、生涯を通して神戸を制作の拠点とした小磯良平。卓越したデッサン力、モダンで気品あふれる画風は、西洋絵画の伝統の中に独自の世界を切りひらきました。神戸市立小磯記念美術館には、遺族から寄贈された油彩、素描、版画などが常時展示されているほか、アトリエが当時のまま移築・復元され、小磯芸術の魅力にどっぷり浸ることができます。肌が美しく見える午前中の柔らかな光の中で描かれた女性像の美しさ、同じモデルがポーズを変えて登場する群像作品など、豊かな表現は見るたびに新鮮な感動を覚えます。展示替えごとにさまざまな切り口で作品が紹介され、同時代に活躍した画家や神戸ゆかりの作品と見比べられるのも楽しみです。