ガラスウォールが開放的なビルの一角にあるBBプラザ美術館は、気軽にアートに親しめる空間。
近代洋画を牽引した藤島武二や安井曽太郎をはじめ、日本画の新しい表現を追求した髙山辰雄、ルノワール、ユトリロなど国内外の近現代絵画、版画、彫刻が収蔵され、コレクション展と企画展がほぼ交互に開催されています。
企画展では兵庫県、神戸ゆかりの作家に出会える機会がいっぱい。どの展示も作品や作家への理解を深められるように陳列方法や照明、解説が工夫され、イメージを膨らませながら作品世界に浸れます。
ギャラリートークなどのプログラムも充実し、ミュージアムコンサートではサロンのような雰囲気でアートと音楽のコラボレーションを楽しめます。
鑑賞後はビル内のカフェやレストランでくつろげるのも魅力です。
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明治の開港とともに西洋文化がいちはやく取り入れられた神戸。ここには芸術文化を育む豊かな土壌があり、美術館、博物館が数多く点在しています。なかでも兵庫県立美術館と神戸市立王子動物園を結ぶミュージアムロードは、気軽にアート散策を楽しめるスポット。近現代の作家や作品に出合えるBBプラザ美術館、国際的に評価の高い横尾忠則芸術を堪能できる横尾忠則現代美術館など個性的な美術館があり、アートの奥深さに触れられます。10月1日から12月1日までは神戸の街がアート一色に染まる「神戸ビエンナーレ」も開催され、神戸から目が離せません。
- 展示替えのたびに雰囲気が異なる
- 3階のカフェ。企画展にちなんだスイーツなどを楽しめる
■企画展
「神戸ビエンナーレ2013 兵庫神戸の仲間たち展」
期間／2013年10月1日(火)～2013年12月1日(日)
兵庫・神戸を中心に活躍する洋画家、日本画家あわせて約100名の作品が前期・後期の2回の会期に分けて展示されます。
［関連企画］
◆ギャラリートーク
日時／2013年10月19日(土)、2013年11月9日(土) 両日とも14:00～
解説／坂上義太郎(BBプラザ美術館顧問)
■同時開催
「現代陶芸展」
期間／2013年10月1日(火)～2013年12月1日(日)
神戸ビエンナーレ2013「現代陶芸コンペティション」の大賞および入賞作品を展示。伝統・前衛を切り裂く斬新な現代の陶芸作品を楽しめます。
住所／兵庫県神戸市灘区岩屋中町4-2-7 BBプラザ2F
TEL／078-802-9286
開館時間／10:00～18:00(入館は17:30まで)
休館日／月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
料金／一般300円、大学生以下無料
※神戸ビエンナーレ期間中(10／1～12／1)は無休
HP／http://bbpmuseum.jp/
絵画、デザイン、映画、文学とさまざまなジャンルを横断し、独自の表現で世界中を惹きつける横尾忠則。その魅力をあますところなく堪能できるのが、2012年11月にオープンした横尾忠則現代美術館です。
ここには作家本人から寄贈・寄託された絵画、版画、ポスター、コラージュ、装丁など約3000点を収蔵。年4回開催される企画展では、作家のアイデアも交えて練られたテーマと展示レイアウトで、作品からほとばしるエネルギーとみずみずしい感性を感じることができます。
さらに楽しみなのが、しばしば行われる公開制作。新作を描いたり、既存作品に手を加えたり、気迫ある姿に圧倒されます。アーカイブルームには制作に関連する膨大な資料もあり、予約すれば閲覧可能。横尾ワールドにどっぷり浸れます。
- ぱんだかふぇ。野菜たっぷりのデトックスジュースがおすすめ
- 色とりどりの横尾グッズが並ぶミュージアムショップ。だがし屋に来たかのよう
- アーカイブルーム
■企画展
「横尾忠則 肖像図鑑 HUMAN ICONS」
期間／2013年9月28日(土)～2014年1月5日(日)
横尾忠則による人物表現の展開とその特質に迫る企画展。数年来制作が続けられてきた最新作、日本近代文学者の肖像シリーズ222点と、その制作の契機となった瀬戸内寂聴『奇縁まんだら』挿画が展示されます。
［関連企画］
◆開館1周年記念 対談 横尾忠則×瀬戸内寂聴
日時／2013年11月2日(土) 14:00～
※聴講無料
◆細野晴臣ライブ
日時／2013年12月1日(日) 19:00～
※有料・要予約
※申し込み方法等はHPでお知らせします。
※その他ワークショップ、キュレーターズ・トークを開催。
詳細はHPなどでご確認ください。
住所／兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
TEL／078-855-5607(総合案内)
開館時間／10:00～18:00(入館は17:30まで)、金・土曜日は10:00～20:00(入館は19:30まで)
休館日／月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月31日、1月1日)、メンテナンス休館
料金／展覧会ごとに異なります。
※神戸ビエンナーレ期間中(10／1～12／1)は無休
HP／http://www.ytmoca.jp/
瀬戸内の美術館が相互にネットワークを形成して、地域全体としてのアートの魅力を発信する組織が「せとうち美術館ネットワーク」です。今回紹介した2つの美術館を含め、魅力ある47の美術館・博物館が参加しています。ネットワークでは「子どものアート感想文」募集などを通じて、教育普及活動にも力を尽くしています。
