岡山後楽園を中心に美術館や博物館が集まる一画に岡山県立美術館があります。石とタイルを組み合わせた重厚な建物の内部は驚くほど開放的で、窓から射しこむ陽光や竹林に癒されながらゆっくり作品を鑑賞できます。
収蔵されているのは、岡山ゆかりの作家や作品。できるだけ多くの作品に触れてほしいと年8回ほど展示替えを実施。「岡山の美術」展と題して特定のテーマやジャンルを掘り下げた展示が行われ、岡山地域の芸術に対する視点を深められます。心のおもむくままに筆をとり、詩情あふれる繊細な山水表現を確立した浦上玉堂、アメリカに渡って活躍した洋画家・国吉康雄、ほかにも雪舟や宮本武蔵など時代もジャンルも多彩で、いつ訪れても新鮮です。ナビゲートスタッフとおしゃべりしながら鑑賞できる対話型鑑賞体験ツアーもあり、肩ひじ張らずに楽しめます。