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- エレベーターデッキからの眺め
青い空と海、瀬戸内海を見渡すオリーブ園やヨットハーバー、ノスタルジックな町並みや歴史ある神社など、瀬戸内海に面した牛窓は岡山県南を代表する人気観光地です。
陽光まぶしい地中海を思わせるマリンリゾート・牛窓の美しい海と多島美を、特等席から見ることができる美術館が、瀬戸内市立美術館です。
そんな温暖で光溢れる牛窓の自然美に強く心を引かれ、30年以上もの間、牛窓オリーブ園で自然と対峙し続けた洋画家・佐竹徳(さたけとく)が描いた風景画約70点が旧牛窓町(現瀬戸内市)に寄贈されたことをきっかけに、2010年10月、瀬戸内市立美術館が誕生しました。
日本を代表する洋画家、佐竹徳は明治30年に大阪で生まれ、京都や東京で洋画を学びました。20歳で文展(現日展)に初入選するなど中央画壇で活躍しました。62歳の頃、友人に案内され訪れた牛窓オリーブ園で、赤土と青味がかったオリーブが織りなす牛窓の風景に魅せられた佐竹は、100歳でその生涯を閉じるまで、同地にアトリエを構えて制作を続けました。1968年には「オリーブと海(牛窓)」(第10回新日展出品作)に対して日本芸術院賞が贈られるなど、オリーブを描いた傑作の数々がここ牛窓で生まれました。
当館では、絵画、立体、陶芸、写真、インスタレーションといった様々なジャンルの展示を行っています。また、コレクションの柱である佐竹徳の作品は、常にご覧いただけるよう展覧会ごとに入れ替えながら佐竹徳記念室に常設展示しています。
昨年度は、超細密な技術がSNSで話題の鉛筆画作品や、立体ダンボールアートの海の生き物展、96歳の木村セツ氏による新聞のちぎり絵など、話題性の高い作品の展示を立て続けに行い、年間入館者数も過去最多を記録したところです。
今年度は、展覧会に合わせて地域の学校や観光事業者と連携し、周辺の観光スポットや飲食店などを巡るデジタルスタンプラリーの実施や、作家と地元の学生が協力して展示物を制作するなど、地域を巻き込みながら賑わいを創出する取り組みを行っています。
近年、当館の周辺の観光地に「映える」アートスポットが設置されました。「牛窓アートハルモニア」という名前で、誰でも見て撮って楽しむことができるパブリックアートになっています。「ハルモニア(Harmonia)」はギリシャ語由来の「調和」を意味する言葉。「日本のエーゲ海」と称される牛窓にちなんで名づけられました。アートは、牛窓オリーブ園の「ランデヴー」、前島の「The Reflective eye」、そして牛窓ヨットハーバー南側公園の「港風のサーカス(Harborwind Circus)」の3作品。牛窓の美しい自然とともに、ぜひお楽しみください。
住所 / 岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4911
TEL / 0869-34-3130
開館時間 / 9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日 / 毎週月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土日を除く)、年末年始(12/28~1/4)
展示替え期間中(ホームページでご確認ください)
料金 / [常設展] 一般400円、割引300円(団体20名以上・65歳以上)、中学生以下無料、障害者手帳等提示者無料
※企画展、特別展期間中は別途料金
駐車場 / 乗用車60台・バス1台(無料駐車場)
HP / https://www.city.setouchi.lg.jp/site/museum/
アクセス /
[公共交通機関でお越しの方]
JR赤穂線邑久駅から市営バス[8牛窓中央線] 約20分、「紺浦(牛窓支所前)」停留所下車徒歩1分(市営バス…乗車100円)
[車でお越しの方]
岡山ブルーライン[邑久IC]から県道39号線を牛窓方面へ約10分
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