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情報誌「瀬戸マーレ」

ぐるグルわたる

珍しい! 穴子の「ひつまぶし」

ハンドルネーム「おやじライダー」さんから、岡山のお店を投稿いただきました。
「日生町に穴子のひつまぶしがあるとの情報を得たので行ってきました。国道250号線沿い、日生駅近くにある『はましん』さんです。瀬戸内海沿岸では穴子丼を出すお店は結構ありますが、ひつまぶしは珍しいと思いますよ」。
これは興味津々と、豊かな漁場として知られる日生を訪ねてみることにしました。

「またで、はましん!」威勢のよい声が響く競り市

午前7時過ぎ、日生の漁港。ここで競り市が行われていると聞いた、ぐるわた特派員、「ぜひとも見学せねば!」と、早起きして向かいました。

「はましん」の大将・浜野慎吾さんも、ここで新鮮な魚介を仕入れています。

競り市に参加する人々の姿は、真剣そのもの。たった今、水揚げされたばかりの魚が台の上に上がるたび、指を上げて値段を競っています。「すっぺら」「また」など、独特な数の数え方に目が回る特派員一同。スピード感あふれる様子に、すっかり競り市ファンになってしまいました。

次々に手をあげて、値段を競っていきます
次々に手をあげて、値段を競っていきます

穴子をさばいて、炭焼きに

新鮮な穴子を、まずは熟練職人が鮮やかにさばきます。その後「はましん」では、秘伝のタレを用いて炭焼きに。「祖父が魚屋をしていた頃から、変わらない調理法と味付けです」と浜野さん。

香ばしい匂いが漂って、唾を飲み込む、ぐるわた特派員。炭火焼きならではの、ふっくらとした穴子を味見させてもらいました。うんまい!

穴子を次々にさばいていく水産加工(有)扇丸の職人さん
穴子を次々にさばいていく水産加工(有)扇丸の職人さん

3度楽しめる穴子のひつまぶし

いよいよ、穴子のひつまぶしの登場です。瀬戸内産の穴子をぜいたくに味わうために、ご飯を四等分にするといいとか。「茶碗に取り分けて、まず一膳目はそのままでどうぞ。次に、ネギ・ワサビ・のりの薬味を混ぜて。その次はダシをかけて下さい」と、浜野さん。最後は、一番のお気に入りの食べ方で、とのこと。アツアツのダシをかけると、穴子の風味が更に香り立ちました。これが一番、気に入ったかも。

ボリュームたっぷり、穴子の「ひつまぶし」
ボリュームたっぷり、穴子の「ひつまぶし」。
小鉢もついて1,700円

食べて笑って新鮮魚介にほっこり和む

「はましん」では、カウンター席のほか、座敷席に、2階には宴会場もあります。「父の代から、この店を始めました。一度食べにきていただいた方は、大抵がリピーターになって下さっています」と話す浜野さんは、神戸、姫路、岡山などで、和食の修業をみっちり仕込まれた腕の持ち主です。「お客さんに喜んでもらいたい一心でやっている仕事です。また来てもらえると本当に嬉しい」と笑顔に。

ぐるわた特派員も、瀬戸内の魚料理を堪能。また来たいなあ、と感じるひとときを過ごさせていただきました。

新鮮な魚介料理がずらり
新鮮な魚介料理がずらり。手前左から時計回りに「シャコの造り」、「てんこちの唐揚げ」、「渡りガニ」、穴子も入った「はましん寿司」、「石ガニの味噌汁」、「コブトエビの塩ゆで」。日によっては、仕入れできない素材もあるのでご了承ください
●はましん

住所/岡山県備前市日生町日生241-30
TEL/0869(72)3145
営業時間/午前11時~午後2時30分LO、
5時~9時(日・祝は~8時)
休み/水曜
URL/http://hamasin.com/
※駐車場13台完備。炭焼穴子は通販もあり

心和む店内で、瀬戸内ならではの魚介の話をしてもらいましたはましん
心和む店内で、瀬戸内ならではの魚介の話をしてもらいました
●日生のどんぶり屋

「はましん」大将おすすめ、五味の市の向かいにある「日生のどんぶり屋」は、日生漁協の直営店。日生海鮮丼、かに丼のほか、土日は焼き穴子も販売しています。

住所/備前市日生町日生801-8 海の駅しおじ内
TEL/0869(72)9003
営業時間/午前10時~午後3時
休み/水曜

日生のどんぶり屋
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