
陽光を浴びて艶やかに緑色に輝く小さな実。すだちは万葉の時代から徳島の地に原生していたといわれ、江戸時代後半から各家庭の庭に植えられ、徳島の食文化に欠かせない調味料として愛されてきました。代表的な産地である神山町や佐那河内村を訪れると、山あいにたわわに実るすだちの木を眺められ、美しい光景に癒やされます。神山町には樹齢200年超の古木もあります。
「徳島ではなんでもすだちをかける」といわれ、使い方のバリエーションに驚かされます。和洋中どんな料理とも相性は抜群。爽やかな口当たりで食欲を刺激してくれます。この夏はすだちを使っておいしい生活を楽しみましょう。
全国に出回っているすだちのほとんどが徳島県で栽培されています。主な産地は徳島市、神山町、佐那河内村、勝浦町、上勝町、那賀町、阿南市、鳴門市。山間部の昼夜の激しい気温差と雨量の多さが栽培に適し、香り高いすだちを生み出します。
ハウス栽培から冷蔵貯蔵まですだちは一年中味わえますが、旬は露地物が出回る8月上旬から9月下旬。太陽をたくさん浴びて香りと風味が高くなります。この時期は生産量が最も多く、惜しみなく使えるのも魅力です。
すだちにはレモンに負けないぐらいビタミンCやクエン酸が含まれています。体内の塩分を排出させる働きがあるカリウムも豊富。醤油などの代わりに使うことで塩分を控えることができます。
果実を搾って、スライスして、果皮をすりおろして、すだちの使い方はいろいろ。焼き魚、刺身、唐揚げ、餃子、焼き肉、みそ汁など、ひと搾りするだけでおいしさが増します。ビールや紅茶、アイスに入れればひと味違う味わいに。カットした断面を上にして搾ると、皮の栄養や香りまで楽しめます。
地元の方々が「これぞ!」とおすすめする夏レシピを教えてもらい、編集部でもつくってみました。
簡単なのにさっぱりおいしくて、つくりながら香りにも癒やされました。
すだちの効いた甘辛のたれが厚揚げにピッタリ
口の中で優しく広がるすだちの風味
すっきりした甘さで、食後のお口直しに
炭酸水で割ったり、かき氷のシロップにも
※価格はJAタウンでご確認ください。
清々しい香りと爽やかな酸味が魅力の露地すだちは夏の贈り物にもぴったり。
徳島県民のすだち愛を、ギュッと詰め込んだふるさと柑橘飲料。「ほなけん、県外の人にもいっぺん飲んでほしいんじょ!」
1本あたり約60個分のすだちを使用した100%天然果汁調味料。ゆず果汁とすだちぽん酢付き。
食べる直前にすだち果汁を押し出して混ぜたら、すだちしょうゆの出来上がり。1回使いきりのスティックタイプ。
特に良質とされる神山町鬼籠野の農家でつくったすだち果汁のみを使用。やや強めの炭酸で、キリっとしたのど越し。
TEL.050-2024-4925(NPO法人 里山みらい)
送料が別途必要となります。ご注文時にお問い合わせください。
一番香りがいい時期のすだちを丁寧に搾り、芳醇で爽やかな果汁に仕上げました。
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