
水揚げされた魚を慣れた手つきで素早くさばく。
紀伊水道の豊かな漁場に面した小松島市では、魚のすり身を使った練り物が種類豊富につくられています。そのなかで徳島のソウルフードとして愛されているのが「フィッシュカツ」。魚のすり身にカレー粉などの香辛料を入れ、パン粉をまぶして揚げたものです。
考案したのは津久司蒲鉾。「魚のおいしさで味が決まる」と近海でとれた魚にこだわり、タチウオ、エソ、アジを中心に旬の魚を使っています。魚のうまみがサクサクの香ばしい衣で包まれ、スパイシーな風味が食欲をそそります。フライパンやオーブントースターで温めると揚げたてのカリッとした食感がよみがえり、そのまま丸かじりすればおやつにぴったり。すだちをかけたり、醤油やマヨネーズをつけたり、サンドイッチ、卵とじなどアレンジも楽しみです。
「四万十山間米」と呼ばれるのは、水や少ない農薬で育てる組合独自の栽培基準などを満たした西土佐産ヒノヒカリのみ。注文を受けてから袋詰めされる。
最後の清流として知られる高知県西部を流れる四万十川。その中流域の西土佐で風味豊かな「四万十山間米」がつくられています。
「お米の味は水でつくられる」と話すのは、四万十山間米組合の組合長・苅谷学さん。深い山あいを縫うように流れる谷水は、山の斜面につくられた田んぼに引き入れられます。最初に引き入れられる谷水を「入り水」と呼び、昔から「入り水の米はうまい」とされているのです。加えて山あいの寒暖差の激しい気候が米に甘みとねばりをもたらし、炊き上げたときにかぐわしい香りを放ちます。新米の時期だけでなく、山間米は熟成して一年中おいしいのが特徴。日本の原風景や何百年と継承されてきた米づくりの道具や知恵を守りたいという思いも込められており、日本の心も一緒に味わうことができます。
住所/高知県四万十市西土佐長生156-2
TEL/0880-31-6474
料金/一升三合(2.0kg)
白米1,450円~・玄米1,350円~
お試しサイズの合袋(二合520円~)もあり
※ご注文は電話またはFAXで。
HPで注文用紙をダウンロードの上、お送りください。
30本ある木桶を手作業でかき混ぜるのは大変な作業で大量生産はできない。
しまなみ海道ととびしま海道の間にあり、船でしかアクセスできない大崎上島。この島で80年以上にわたり醤油をつくっているのが岡本醤油醸造場です。醤油について話しだしたら止まらないご主人をはじめ、家族みんなで創業時から受け継がれてきた味を守り続けています。そのこだわりは地元産の大豆、小麦、塩を使用し、昔ながらの木桶で丁寧に仕込むこと。麹菌や微生物の力がこの蔵独自の味を生み出し、まろやかでふくよかなうまみの醤油ができあがります。目の前の瀬戸内海から吹き抜ける風も蔵の環境を保つのに最適。
キレのある1年醤油、芳醇な香りが広がる2年醤油、コクと甘みのある再仕込み3年醤油と熟成期間によって味わいが異なり、料理によって使い分けるのがおすすめ。いつもの家庭の味がワンランクアップします。
住所/広島県豊田郡大崎上島町東野2577
TEL/0120-75-2041
料金/淡口醤油(本仕込み熟成1年醤油)1000ml 864円
濃口醤油(本仕込み熟成2年醤油)1000ml 864円
かけ醤油(再仕込み熟成3年醤油)500ml 864円
人を見ると駆け寄ってくるほど人懐こい豚。暖かな日差しと潮風を浴びて育つのもおいしさの秘密。
脂身までとろけるほど柔らかく、さっぱりしているのにしっかりしたうまみと甘みがある「レモンポーク」。青いレモンの島として知られる岩城島で、レモンの搾りかすを配合したおいしい飼料を食べて育った健康な豚です。
生産者は松浦農場の松浦史拓さん。加工品の廃棄物になっていたレモンの搾りかすを利用できないかと考え、独自に飼料を配合。一頭ずつ顔を見て与え、ゆっくりのんびり育てています。母豚にもこだわり、良質の子豚を産み育てられるようにストレスのない環境に配慮。豚の排泄物が堆肥となり、再びレモンを育てる循環型農業にも貢献しています。一般的に出荷した豚はどこの店頭に並ぶのか不明ですが、責任を持って自社で販売したいと買い戻して加工販売しているのも嬉しいところです。
国際チーズコンテスト銀賞受賞の「フロマージュ・ド・みらさか」をはじめ、三良坂フロマージュのチーズは国内外でさまざまな賞を受賞。
豊かな自然が広がる広島県北部の三良坂。ここで山地酪農という自然放牧で育てた牛や山羊のミルクと地元農家の搾りたてミルクを使い、チーズを手づくりしているのが「三良坂フロマージュ」です。
オーナーの松原正典さんは農業学校で酪農を学んだ後、アメリカやオーストラリアの牧場で修行。フランスに渡って本場のチーズづくりを学びました。その思いは、「動物たちを牧草地でのんびり幸せに飼ってあげたい。日本の資源を活用したい」ということ。山の中をよく歩き、草や木の実などを食べた牛や山羊のミルクは、搾乳量は少ないですが濃く、とびきりのおいしさ。季節によって食べる草の種類が変われば、ミルクやチーズの味や香りも変化し、それも楽しみのひとつです。本場の伝統製法に日本人ならではのエッセンスを加えてあり、この店ならではのチーズに出会えます。
ブルーベリー、ラズベリー、カラントなど数種類のベリーを栽培。丁寧な水やりと剪定でブルーベリーは500円玉の果実になるものもある。
宝石のように美しく、おいしいブルーベリー。香川県さぬき市にある「Berry’s Life」は、ベリーに魅せられたベリー公こと御船恒和さんとうっかりウサギこと畑ヶ中由紀さんが「ベリーのある豊かな暮らしを提案したい」と始めた店。手塩にかけてベリーやハーブ、エアルーム野菜と呼ばれる原種の野菜、みつばちを育て、旬の採れたてを使ってランチやスイーツを提供しています。雑味のない、体に優しいコーヒーを求めて、欠品豆を取り除き、汚れを洗い落として自家焙煎したアームズメソッドコーヒーも提供。すっきりクリアで、冷めてもおいしい味わいに感動します。
そのコーヒー豆や、ランチで使われているハーブヴィネガー、ハーブソルトを自宅でも楽しめます。ベリーの苗木も販売され、自分で育てた実を収穫できたときは喜びもひとしおです。
住所/香川県さぬき市志度4994-2
TEL/087-894-8701
料金/自家焙煎アームズメソッドコーヒー豆
各種100g・734円~
ハーブヴィネガー
各種200ml・1,296円