平成26年3月15日(土)、明石海峡大橋と明石海峡を目の前に臨む「橋の科学館」において、講演会が開催されました。

当日、(株)ブリッジ・エンジニアリング技術事業本部 佐野 幸洋氏から、「瀬戸大橋から明石海峡大橋へ -プロジェクトXで語られなかったこと-」について講演して頂きました。

「プロジェクトX~挑戦者たち~男たち不屈のドラマ瀬戸大橋」は、NHKで放送されたドキュメンタリー番組です。その瀬戸大橋建設に深く関わった杉田秀夫さんについて語るところから講演会がスタート

世界各地の橋梁を見て得た知識が、瀬戸大橋の海中基礎工法に生かされていったこと、そしてその技術は、より進化した形で明石海峡大橋建設へと繋がっていったことなど、工事記録映像や杉田さんの直筆資料を紹介しながら話が進んでいきました。

佐野氏自身、杉田さんの仕事ぶりを間近で見て、指導を受けていたこともあり、当時のやりとりがこちらにも伝わってきました。
講演会の最後に紹介して頂いた杉田さんの言葉がとても印象に残りました。

『土木は直接自然と対い合う仕事である。自然の大きさ、怖ろしさを生々しく体験できる職業である。神に対する畏れが自ら生ずる。
何かを会得したという法悦は、何物にも代え難い。その思いの前で、個人の業績などはまことにケチくさいことである。』

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質問に答える佐野氏と瀬戸大橋建設に携わった杉田氏、直筆資料等

次回は5月17日(土)開催です。 詳細はこちらをご覧ください。
http://www.hashinokagakukan.jp/news/shosai.php?id=48