平成27年1月17日(土)、明石海峡大橋と明石海峡を目の前に臨む「橋の科学館」において、講演会が開催されました。

当日、大日本コンサルタント株式会社 海外事業部顧問 保田氏から、「1995.1.17 震災と明石海峡大橋 」についてご講演を頂きました。

保田氏は、震災当時本四公団垂水工事事務所長をされており、1995.1.17の震災時、神戸市の自宅で被災されました。

講演会は、工事事務所に向かうまでのご自身の体験を振り返るところから始まりました。

当時の垂水工事事務所及び明石海峡大橋の被災状況については、地震後の点検・調査の写真を交えながら説明して頂きました。

特に主ケーブルの被災状況の写真は、主ケーブル自体に大きな変状は見られなかったものの、ケーブル整形を行うスクイジングマシンが大きく傾斜するなど、地震の影響がいかに大きかったかが伝わってくるような内容でした。

また、震災時、明石海峡大橋近くに設置されていた地震計がオーバースケールを起したといった当時の地震の揺れの激しさについても説明して頂きました。

震災によって生じた橋への影響については、明石海峡大橋の中央径間が約1m伸び、それに伴い様々な部材で設計変更が生じたことについて、修正設計図を交えながら説明して頂きました。

最後に、当時の地震の特徴についての説明や、工事再開までの足取りについて図や写真を交えながら説明して頂きました。

参加者からは、「工事再開に向けてどのようにして人を集めたか」などの質問がありました。

講演会 「1995.1.17 震災と明石海峡大橋」 講演会 「1995.1.17 震災と明石海峡大橋」
当時の被災状況についての写真
講演会 「1995.1.17 震災と明石海峡大橋」 講演会 「1995.1.17 震災と明石海峡大橋」
会場の様子

参加者からの質問に答える保田氏

 

次回は平成27年3月14日(土)開催です。 詳細はこちらをご覧ください。