平成27年3月14日(土)、明石海峡大橋と明石海峡を目の前に臨む「橋の科学館」において、講演会が開催されました。

当日、本州四国連絡高速道路(株)OB 藤井周志氏から、 「世界初 三連吊橋 -来島海峡大橋の技術- 」について講演して頂きました。

藤井氏は、本四公団時代に本州四国連絡橋で一番最初に建設された大三島橋、瀬戸中央道の鷲羽山トンネルなどの設計・建設に従事され、来島海峡大橋の設計・建設には、今治工事事務所長として従事されました。

講演会は、美しい多島景観の瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島々を9橋で結ぶ「しまなみ海道」の概要紹介から始まりました。
 
来島海峡大橋は、全長約4kmの三連吊橋です。
架橋地点の来島海峡は、多くの大型船が航行する重要な航路ですが、3つの水路に分かれ、急潮流で狭く屈曲しているため、独特な航行法が決められ、海の難所として知られています。
自然環境や航行安全に配慮した橋梁計画、主塔・桁・下部工等の景観設計、自動位置制御システムを有した自航台船の開発、自航台船を用いた直下吊り工法による補剛桁(箱桁)架設などについて、動画や画像を交えながらわかりやすく説明していただきました。
 
併せて、「しまなみ海道」の特徴として、海と島と橋の一体となった景色や「自転車歩行者道」の魅力もご紹介いただきました。 

参加者からは、「幅約4kmの海峡に道路を通す場合、トンネルと橋を選ぶ条件はどのようなものか。」等の質問がありました。
 
次回は平成27年5月16日(土)開催です。 詳細はこちらをご覧ください。

直下吊り桁架設 直下吊り桁架設
直下吊り桁架設
自転車歩行者道の紹介 自転車歩行者道の紹介
自転車歩行者道の紹介
会場の様子 参加者からの質問に答える藤井氏
会場の様子

参加者からの質問に答える藤井氏