平成27年5月16日(土)、明石海峡大橋と明石海峡を目の前に臨む「橋の科学館」において、講演会が開催されました。

当日、本州四国連絡高速道路株式会社OB 奥田 基氏から「大鳴門橋開通30周年 大鳴門橋の形状計測 -地球・風・温度変化をいかに克服したか-」について講演して頂きました。

大鳴門橋は今年6月で開通30周年を迎えます。
建設が始まった昭和52年当時は、GPSもなく、どのようにして地球の球体の上に真っ直ぐに橋を架けるかが一番の問題でした。

講演会では、その課題を克服するため、極地座標を作成し誤差の少ない地図を作成して橋を設置する場所を計測していったことについて説明して頂きました。

また、主塔架設・ケーブル架設の工程において、設計通りに建設するための、風や温度変化における影響の計測の工夫をわかり易く説明していただきました。

さらに、最近の話題として、韓国の吊橋で工事中の仮設備設置の影響により道路桁の揺れが発生したことなどのトピックスもご紹介いただきました。

参加者からは、「ケーブルの温度変化に対して、ケーブル内の除湿のための乾燥空気の影響はどのようなものか」等の質問がありました。

次回講演会は9月を予定しています。
なお、小中学生を対象とした夏休み自由研究教室を7月25日(土)に開催します。
詳細はこちらをご覧ください。

タイトル 会場の様子<br />
会場の様子
講演者
参加者からの質問に答える奥田氏