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第11回せとうち美術館サミット特別講演会
美術館の魅力等について広く発信する「せとうち美術館ネットワーク特別講演会」と、参加施設の代表者等及びアドバイザーである学識経験者が一堂に集まり意見交換を行う「せとうち美術館サミット」を、令和元年11月24日に広島市において開催しました。
せとうち美術館ネットワーク特別講演会
広島県立美術館において開催された特別講演会では、小説家の原田マハ氏を講師としてお招きし、一般聴講者を含め約180名の方に聴講していただきました。
特別講演会の概要は次のとおりです。
『ミュージアムでつなぐ・むすぶ・瀬戸内』
小説家 原田マハ氏
美術館のネットワークの重要性や、美術館は誰のものかについて、ご自身の著作を交えながら紹介し、「アートは友だち、美術館は友だちの家。せとうちの友だちの家を訪ねてまわろう。」と呼びかけていただきました。
また、より多くの人々に、「友だちの家」を訪ねてもらうための方策として、「なんのための美術館か発信側が意識することを忘れない」、「広く知ってもらう積極的なアウトリーチ活動を」等のご提案をいただきました。
せとうち美術館サミット(サミット講演会・定時総会)
特別講演会後に開催されたサミットでは、初めての試みとして美術館関係者を対象としたサミット講演会を開催しました。サミット講演会では、首都大学東京客員教授、千葉大学名誉教授の長田 謙一氏をお招きし、聴講をしていただきました。
定時総会では、せとうち美術館ネットワークの事業報告ののち、参加施設を代表してあかがねミュージアム(新居浜市美術館)から、令和元年8月に実施した「橋を渡って親子でアート鑑賞」でのワークショップについての発表及び意見交換を行い、自由討議では美術館内での外国語対応状況や若年層に向けた教育普及活動に関する意見交換を行うなど、有意義なサミットになりました。
サミット講演会の概要は次のとおりです。
『水谷武彦のバウハウス」を通して<近代>を視る
―Bauhaus100Japan「きたれ、バウハウス」展に寄せて』
首都大学東京客員教授・千葉大学名誉教授 長田 謙一氏
令和元年はドイツの著名な美術学校、バウハウスの設立100周年にあたり、日本でもBauhaus100Japan「きたれ、バウハウス」展が開催されている。バウハウスの役割や意義は、それぞれの時代により様々なとらえ方をされてきた。バウハウス設立100年にあわせて、再度その役割を問い直し可視化することは重要である。最初の日本人留学生水谷武彦のバウハウスでの体験と帰国後の活動をたどることにより、バウハウスの役割と時代背景を紹介していただきました。
特別講演会の様子
サミット講演会の様子