
「橋を渡って親子でアート鑑賞」について
- イベントの目的は、美術館やアートにあまり触れ合う機会がない子どもが美術館に行くことでアートや美術館を好きになってもらうことです。
- 親子参加型とすることで、アートを好きになった親がオピニオンリーダーとなり、子どももまたリピ一タ一となることを期待しています。
- これまでに15回実施しており、今後も小中学校の夏休み期間などで実施していく予定です。
イベント参加者の声(子どものアート感想文より)
小学校3年生 女子〔第15回 尾道市立美術館・今治市大三島美術館に参加〕
(今治市大三島美術館 加山 又造「火の島」を見て)
この作品がかざられているてんじ室に入ったとき、ぱっと目に作品がはいってきました。私がこの作品を見て一番さいしょに思ったことは「赤い!!」でした。ふつうの火山をかいた作品だなぁと思ったけれど、学げい員さんのお話を聞いて、いろいろな見方があるんだなと思いました。もう一度見てみると、もえあがっているように見えて、けむりがいっぱい出ていて、火山の下がなんだか血のようにも見えて、なんだかこわくなりました。学げい員が、この作品は一言で言うとなんですか?という質問もしていて、私は「赤い」と答えました。ほかの人は「はくりょく」「こわい」「火山」「たんじょう」「あつそう」「チョコレート」など言っていました。ほかの人の言っているのを聞くと、そうゆう風にも見えてきてなんだかふしぎでした。
話をきいたあと、この作品をみんなで、ゆかにひもを使って表現しました。床にうつしてみることでまたさっきとちがう見方をして作品をみました。ひとつひとつの線をじっくり見てかんさつしました。白く見えていたけむりの色も黄色に見えたし形もいろんなかたちをしていてまた違う見方があると思いました。ひもを使ってみんなで作品をうつして、とても楽しかったです。
人の話をきいたりすると1つの絵もいろいろなことを発見できるんだなと思いました。
小学校5年生 男子〔第14回 岡山市立オリエント美術館に参加〕
ぼくは岡山市立オリエント美術館に行きました。入ってすぐのロビーに、シリアの彫刻がかざられていました。シリアは、ニュースなどでよく聞く国の名前です。お母さんが「シリアでは内戦があって、こういう貴重な文化財がたくさん壊されたんだよ。」と教えてくれました。ぼくが美術館の中で一番心に残った作品は、くさび形文字粘土板文書です。これは、ものの売買などを管理するために作られたと聞きました。口約束だけでは、忘れてしまうことがあるので、一番最初に文字で記録しようと考えた人はすごいなっと思いました。また、実際にくさび形文字を使って、ねん土に自分の名前を刻みました。最初は難しかったけれど、学芸員の方やボランティアの方が、丁寧に教えてくれたので、上手にできました。学芸員の方が、「アートと言うのは、美しい物と言う意味だけでなく、人ががんばってしたこと、と言う意味もあります。この美術館には、人ががんばって作った物を展示しています。」とおっしゃっていました。僕は、美しい物以外にも、歴史の勉強ができる物を飾っている美術館があるのだと、初めて知りました。絵を描くのは苦手だけれど、がんばって作った物がアートになるなら、僕もこれからもっと図工の授業をがんばろうと思えました。これからもたくさんの美術館を見てみたいです。
小学校4年生 男子〔第13回 徳島県立近代美術館に参加〕
ぼくが、徳島県立近代美術館で一番気に入った絵は、パブロ・ピカソの「ドラ・マールの肖像」です。この絵は、恋人と話をしながら描いた絵だとお聞きしました。この絵を見ると、みんな変な顔だと思うと思います。ぼくも最初に見た時は、「変な顔だな。」と思いました。しかし、美術館の方から説明を聞くと「なるほど。」と思いました。ピカソは恋人の顔を様々な角度から見たのです。真ん中で絵を割って見ると横から見た絵と前から見た絵になっているではありませんか。ピカソの恋人への思いがこの絵にいっぱい詰まった作品なんだと思いました。ぼくが、通っている小学校の図工室にも、ピカソの絵が飾ってあるのを思い出しました。ピカソの絵はパッと見たときは、意味不明だなあと思っていましたが、作品の中に色々な意味が込められているということがわかり、これから作品に隠された画家の思いや考えに気付けるようにしたいと思いました。また、自分が絵を描くときも心に残る作品にしたいと思いました。
これまでのイベントの実施内容

第15回 愛媛県発/尾道市立美術館・今治市大三島美術館
- 日時
- 平成30年8月19日(日)
- 訪問した美術館
- 尾道市立美術館・今治市大三島美術館
- イベントコース
- 今治市をバスで出発し、しまなみ海道を通って尾道市立美術館と今治市大三島美術館を訪問
- 参加者
- 11家族30名(子ども17名・大人13名)

第14回 香川県発/岡山市立オリエント美術館
- 日時
- 平成30年3月10日(土)
- 訪問した美術館
- 岡山市立オリエント美術館
- イベントコース
- 高松市をバスで出発し、瀬戸大橋の見学後、岡山市立オリエント美術館を訪問
- 参加者
- 13家族33名(子ども18名・大人15名)

第13回 兵庫県発/徳島県立近代美術館
- 日時
- 平成29年8月19日(土)
- 訪問した美術館
- 徳島県立近代美術館
- イベントコース
- 橋の科学館を出発し、明石海峡大橋・大鳴門橋を渡って徳島県立近代美術館を訪問
- 参加者
- 13家族36名(子ども19名・大人17名)

第12回 岡山県発/高知県立美術館
- 日時
- 平成29年2月26日(日)
- 訪問した美術館
- 高知県立美術館
- イベントコース
- 岡山市を出発し、瀬戸大橋を渡って高知県立美術館を訪問
- 参加者
- 14家族40名(子ども22名・大人18名)

第11回 広島県発/平山郁夫美術館・今治市大三島美術館
- 日時
- 平成28年7月24日(日)
- 訪問した美術館
- 平山郁夫美術館・大三島美術館
- イベントコース
- 広島市を出発し、しまなみ海道を渡って平山郁夫美術館と今治市大三島美術館を訪問
- 参加者
- 12家族35名(子ども19名・大人16名)

第10回 香川県発/岡山シティミュージアム
- 日時
- 平成28年3月26日(土)
- 訪問した美術館
- 岡山シティミュージアム
- イベントコース
- 高松市・坂出市を出発し、瀬戸大橋を渡って岡山シティミュージアムを訪問
- 参加者
- 12家族35名(子ども19名・大人16名)

第9回 徳島県発/明石市立文化博物館
- 日時
- 平成27年8月23日(日)
- 訪問した美術館
- 明石市立文化博物館
- イベントコース
- 徳島市・鳴門市を出発し、大鳴門橋・明石海峡大橋を渡って明石市立文化博物館を訪問
- 参加者
- 13家族41名(子ども21名・大人20名)

第8回 愛媛県発/広島市現代美術館
- 日時
- 平成27年3月1日(日)
- 訪問した美術館
- 広島市現代美術館
- イベントコース
- 今治市を出発し、しまなみ海道を渡って広島市現代美術館を訪問
- 参加者
- 13家族39名(子ども21名・大人18名)

第7回 岡山県発/高松市美術館
- 日時
- 平成26年7月27日(日)
- 訪問した美術館
- 高松市美術館
- イベントコース
- 岡山市を出発し、瀬戸大橋を渡って高松市美術館を訪問
- 参加者
- 14家族42名(子ども23名・大人19名)

第6回 広島県発/今治市大三島美術館
- 日時
- 平成26年3月1日(土)
- 訪問した美術館
- 今治市大三島美術館
- イベントコース
- 尾道市を出発し、しまなみ海道を渡って今治市大三島美術館を訪問
- 参加者
- 13家族39名(子ども23名・大人16名)

第5回 徳島県発/姫路市立美術館
- 日時
- 平成25年8月18日(日)
- 訪問した美術館
- 姫路市立美術館
- イベントコース
- 徳島市・鳴門市を出発し、大鳴門橋・明石海峡大橋を渡って姫路市立美術館を訪問
- 参加者
- 13家族41名(子ども23名・大人18名)

第4回 香川県発/夢二郷土美術館本館・分館
- 日時
- 平成25年3月16日(土)
- 訪問した美術館
- 夢二郷土美術館本館(岡山市中区)、
夢二郷土美術館分館(岡山県瀬戸内市) - イベントコース
- 高松市・坂出市を出発し、瀬戸大橋を渡って夢二郷土美術館を訪問
- 参加者
- 13家族39名(子ども22名、大人17名)

第3回 橋の科学館発/徳島県立近代美術館
- 日時
- 平成24年8月26日(日)
- 訪問した美術館
- 徳島県立近代美術館(徳島市八万町)
- イベントコース
- 橋の科学館を出発し、明石海峡大橋・大鳴門橋を渡って徳島県立近代美術館を訪問
- 参加者
- 13家族40名(子ども19名、大人21名)

第2回 松山・今治発/平山郁夫美術館
- 日時
- 平成24年3月3日(土)
- 訪問した美術館
- 平山郁夫美術館(尾道市生口島)
- イベントコース
- 松山市・今治市を出発し、しまなみ海道を渡って平山郁夫美術館を訪問
- 参加者
- 17家族53名(子ども28名、大人25名)

第1回 岡山発/丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
- 日時
- 平成23年4月3日(日)
- 訪問した美術館
- 丸亀市立猪熊弦一郎美術館(香川県丸亀市)
- イベントコース
- 岡山市を出発し、瀬戸大橋を渡って丸亀市立猪熊弦一郎美術館を訪問
- 参加者
- 13家族35名(子ども19名、大人16名)