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せとうち美術館サミット活動記録

第12回せとうち美術館サミット・特別講演会

美術館の魅力等について広く発信する「せとうち美術館ネットワーク特別講演会」を、令和2年11月29日(日)に兵庫県立美術館において開催しました。

また、せとうち美術館ネットワーク参加施設の代表者等及びアドバイザーである学識経験者が意見交換を行う「せとうち美術館サミット」を、令和2年12月3日(木)に行いました。

今回は、新型コロナウイルス感染防止対策のため、特別講演会は参加人数を制限しての開催、サミットはテレビ会議での実施となりました。

せとうち美術館ネットワーク特別講演会

作家・ドイツ文学者の中野京子氏を講師としてお招きし、一般聴講者約80名の方に聴講していただきました。

特別講演会の概要は次のとおりです。

『怖い絵展と国内所蔵品-企画展はどうやって開催されるか-』

作家・ドイツ文学者 中野京子氏

兵庫県立美術館で2017年に開催された『怖い絵』展を振り返り、展覧会に出展された作品等の解説と、作品を借りるまでの苦労話などもご紹介いただきました。

怖い絵展では、国内の美術館から作品を多く借りたことをふまえ、コロナ禍においては海外から作品を借りての展覧会が難しいため、国内の美術館が持つ優れたコレクションを活かした展覧会の企画が必要とのご提案をいただきました。

>>紹介作品リスト

特別講演会の様子
特別講演会の様子

せとうち美術館サミット(サミット講演会・定時総会)

前回に引き続き開催したサミット参加者を対象にした講演会では、東京学芸大学研究員 畑山未央氏を講師としてお招きし、ご講演いただきました。

また、定時総会では、せとうち美術館ネットワークの事業報告ののち、参加施設から頂いた質問「1.学校の教室と美術館の展示室をオンラインで結びギャラリートークを行う際のアドバイス」、「2.コロナ前と後の展覧会企画・スケジュールの変化及びあり方、他館との共同企画(展覧会・イベント等)」についての意見交換を行いました。参加者による活発な議論が交わされ、有意義なサミットになりました。

サミット講演会の概要は次のとおりです。

『作品と鑑賞者を結ぶデジタル鑑賞ツールの開発と実践の取り組み
 鳥取県立博物館との共創事例から』

東京学芸大学 研究員 畑山 未央氏

大日本印刷(株)との共同研究により開発した、教育用デジタル鑑賞ツール「Walk View(ウォーク ビュー)」について、鳥取県立博物館での実践例を紹介していただきました。

来館者が「Walk View」を体験する過程で作品への興味を抱き、自分なりに鑑賞を深めていく様子について動画を使って解説され、アンケート分析による「Walk View」の教育的意義や今後の展望等について紹介して頂きました。

>>当日の講演資料(抜粋)

講師の畑山氏
講師の畑山氏