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心ときめく作品に出会える、瀬戸内の美術館めぐり

ファッションを楽しみ、体験できる専門美術館 神戸ファッション美術館

ファッション都市神戸のシンボルとして美術館がオープン。ナポレオンの戴冠式の大儀礼服はこの美術館のために復元された。

神戸ファッション美術館は、ファッションをテーマにした日本唯一の公立美術館です。衣食住遊をファッションととらえ、その魅力を紹介し、学びや発表の場を提供しています。なかでも圧倒されるのが展示室。ファッションを多様な切り口で紹介する特別展示と、特別展示のテーマに沿って収蔵品を展示するベーシック展示を開催。収蔵品は18世紀から現在までの西洋衣装約9000点、70カ国以上の民族衣装、アクセサリー、バッグ、靴など貴重なものばかりで、西洋衣装の変遷を紹介するコーナーでは頭から足まで当時のファッションを360度どこからでも眺められます。また見逃せないのが、絵画に描かれた皇帝ナポレオンと皇妃ジョゼフィーヌの戴冠式の服。当時の型紙がフランスに残っており、同じ材料で復元され、豪奢な装飾にため息が出ます。
ライブラリーも充実しています。国内外の衣食住遊に関する蔵書や珍しい海外のファッション雑誌が閲覧自由。テキスタイルの図案や100年ぐらい前の生地見本は実際に触れることができ、美しさに見惚れます。

DATA

住所/神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL/078-858-0050
開館時間/10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)、展示替え期間(展示室のみ)
料金/一般500円、小学生・中学生・高校生・65歳以上250円
※上記料金で特別展示とベーシック展示を鑑賞できます。ライブラリーの入館は無料

MAP

イベント情報

■特別展「芳年躍動の瞬間と永遠の美」

2018.1.13sat~3.11sun
国内屈指の西井コレクションにより、幕末から明治に変わる時代に活躍した月岡芳年の武者絵、美人画、歴史画を楽しめます。

■ベーシック展示「ヨーロッパの扇」
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神戸で育まれた芸術文化の多彩さに触れられる 神戸ゆかりの美術館

戦前の神戸港パノラマ図や金山平三、桝井一夫などの神戸港が揃う。

神戸は港町としていち早く世界へ扉を開き、洋風建築が立ち並ぶエキゾティックな街並みや、「国際的」「ハイカラ」「モダン」といわれる独特の文化を生み出してきました。その神戸らしさに引かれて集まり、活躍した芸術家たちの作品に触れられるのが、神戸ゆかりの美術館です。収蔵品は、異人館を多く描いた洋画家の小松益喜氏や、神戸生まれの日本画家・西田眞人氏の作品など約1200点。収蔵品の多くは市役所やホールなど神戸市内の施設に飾られていたもので、一堂に集めて展示する場を設けることでより多くの人に見てもらいたいという願いが込められています。見たことのある通りが描かれていたり、懐かしい風景に出会えたり、神戸の魅力を再発見できるのが面白さ。ギャラリーツアーは作品を目の前に解説を聞け、質問できると人気です。
また特別展では、意外な作家や作品が神戸とつながっていることに驚かされることもしばしば。サブカルチャーを含め、幅広いジャンルが取り上げられ、神戸の芸術文化の多彩さを楽しめます。

DATA

住所/神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL/078-858-1520
開館時間/10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3) ※開館時間、休館日は臨時に変更する場合があります。
料金/一般800円、大学生600円、高校生450円、小中学生300円

MAP

イベント情報

■神戸開港150年記念特別展
「神戸港コレクション~よみがえった戦後風景~」

2017.11.18sat~2018.2.18sun
神戸生まれの版画家・川西英。戦後に描き、50年以上も所在が不明だった画集『神戸百景』の原画100点(水彩画)すべてが2016年に発見され、神戸市に寄贈されました。その貴重な資料が今回初めて公開されます。柔らかい色調で捉えられた神戸の風景は、生き生きとした魅力にあふれています。

 

せとうち美術館ネットワークとは

瀬戸内の美術館が相互にネットワークを形成して、地域全体としてのアートの魅力を発信する組織が「せとうち美術館ネットワーク」です。今回紹介した2つの美術館を含め、魅力ある65の美術館・博物館が参加しています。ネットワークでは「子どものアート感想文」募集などを通じて、教育普及活動にも力を尽くしています。
HP/http://www.jb-honshi.co.jp/museum/

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