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情報誌「瀬戸マーレ」

インタビュー「瀬戸内と私」 Setomare Special Interview 012 Goro Tani

瀬戸内の海のパワーを源に「人って面白い」を伝える

パーソナリティー 谷 五郎さん

ラジオを中心に、パーソナリティーとして活躍中の谷五郎さん。軽快なトークと温かみたっぷりの人柄から、多くのリスナーに親しまれています。ラジオに限らず、音楽や雑誌、講演会など多方面で才能を発揮する谷さん、実は農協に勤務していたという経歴が。

「農協の有線放送というのがあってね。そこの15分番組を作っていました。いわゆる自主制作番組なんだけど、すぐ近所の農家に行って『今年の収穫はいかがですか?』とたずねたり、隣のオッチャンが趣味で能面を作っていると知れば、話を聞きに行ったりね。釣り人に『何が釣れましたか?』と聞いたら、うるさい!と言われたこともあって、鍛えられましたね」と、当時の様子をユーモアたっぷりに語ってくれました。

「学生時代にブルーグラス・ミュージックに目覚めて、自分でバンドを組んで。就職後も音楽雑誌を月刊で作ったりしてね。毎日、仕事と趣味に大忙しで、新婚のヨメさんには『なんのために結婚したの』と言われたよ」。

そんなマルチな才能がラジオ向きでは、と、ラジオ局のディレクターの目にとまり、38歳のときにパーソナリティーに転身します。

「この仕事、やればやるほど面白いって感じています」と、谷さん。音楽家から画家、作家などその道のプロに話を聞き、内容はもちろん、人はナゼ絵を描くか?モノを書くのか?歌うのか?と、ヒトとしてのルーツや、本来の姿を知ることに興味が尽きないと話します。

そんな『人間好き』の谷さんは、海に面した兵庫県高砂市で生まれ育ちました。子どもの頃の遊び場は「海」。高校生の頃、勉強に疲れると自転車で海岸へ行っては、寝転がって空を眺めるのが一番のリフレッシュ法だったとか。

「今も海が大好きです」。自然に親しむことを肌で知っている谷さんです。

番組内で、龍野市から神戸までを毎日少しずつ歩き、たどり着いたところで放送する、という企画を行ったことも。岡山の番組に出演するのに、加古川から岡山市まで自転車で12時間走ったこともあったとか。明石海峡大橋の建設中にはケーブル架設用の空中足場・キャットウォークを歩くなど、体を張って楽しい時間や空間を伝えてきました。

プライベートでは、開通直後だったしまなみ海道を、お子さんと自転車で横断しました。「あの道は気持ちよかったなあ。来島海峡大橋がきれいでしたね。もう1回行きたいな」。

PROFILEパーソナリティー 谷 五郎さん

谷 五郎

1953年 兵庫県高砂市生まれ。神戸大学農学部卒業。在学中にブルーグラス・ミュージックに出合い、フラット・マンドリンを弾き始める。卒業後、高砂市農協(現JA兵庫南)に就職。自身のブルーグラス・ミュージック・バンド「ゴローショー」を結成。1983年から8年間、日本唯一のブルーグラス専門月刊誌「ムーンシャイナ―」を発刊。1991年に農協を退職し、ラジオ関西「ま~るい地球と谷五郎モーニング」のパーソナリティに。阪神淡路大震災時には、地震発生直後からラジオでトークを続ける。その体験を元にTV朝日「朝まで生テレビ」に出演。2003年には「旅は続くよ…」「Oh!ハッピーモーニング」がそれぞれ中四国、近畿地区のラジオ番組コンクールで最優秀賞を受賞。ラジオパーソナリティ、タレント、バンドリーダーとして、ラジオ、テレビ、講演会、音楽活動を中心に活躍中。

出演番組

「谷五郎のこころにきくラジオ」
ラジオ関西 月曜~木曜、午後1時~4時

「谷五郎のはりまーるラジオ」
FMみっきぃ・BANBANラジオで放送

2012年4月14日(土)
第1回 谷五郎トーク&ライブを開催。ゲストは作家の玉岡かおるさん。
会場/神戸新聞松方ホール ホワイエ(ホール内ロビー)
開演/午後3時~
入場料/2,000円
問い合わせ/ラジオ関西プロダクツ078(362)7722(平日の午前10時~午後5時)
Email:pro@jocr.jp

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