待ちに待った、初デートの日がやってきた。取り立ての免許片手にやっとの思いで誘った、憧れの彼女。カッコ良く決めたつもりが、なかなか滑らかには出てこない言葉…いや、男は行動あるのみだ。「いいよ」と答えてくれた彼女のために、今日は決めてやるぜ!
最初にやってきたのは、岡山県総社市の「農マル園芸 吉備路農園」だ。美しい山の水に、燦々と降り注ぐ太陽のもと、豊かな大地で育つ岡山の農作物たち。この農マル園芸のイチゴ園では、高設ベンチでハウス栽培されたイチゴを立ったまま摘むことができる。真っ赤に熟れたイチゴを自分の手で摘んで、そのまま口に入れると・・・甘酸っぱくて、頬がゆるむ。これぞ、晴れの国・岡山ならではのレジャーではないか。
ハウスの中で、「どのイチゴが好き?」と彼女に聞かれ、とまどった。イチゴって種類が色々あったんだ…下調べ不足にがっくりきていると、「ほら、食べてみなよ」と彼女が差し出してくれた。「どう?」。いかん、ここはハッキリ男らしく、「ええと…『紅ほっぺ』?」。そう答えると、彼女の頬がバラ色に輝いた。「私も。甘みと酸味がバランスいいわよね。次が『あきひめ』、この甘さが嬉しいな」と、ニッコリ。
ああ、やっぱり可愛いなあ。
- 立ったままイチゴを摘めるハウス内。イチゴの自然の甘さがファミリーにも人気