人口約10万人の神戸市長田区。マッチ・ゴム・ケミカルシューズなどの地場産業を中心に、地域に根ざした商店街や小売市場が軒を並べ、職住が一体となったコミュニティーが形づくられてきた街です。
そんな工場で働く人たちに好まれたのが、〝こなもん〟。新長田駅から歩いて約15分以内には、70軒を超える鉄板こなもん店があり、なんと世界一のお好み焼集積地だそうです。
お好み焼といっても、生地と具材を混ぜ込むタイプではありません。薄く引いた生地に、粉カツオ、たっぷりのキャベツ、好みの具をのせるのが、いわゆる長田焼。新たな名物として今注目を浴びる「ぼっかけ」は、すじ肉を煮込み、うどんにかけるなどして親しまれてきた長田の庶民の味。長田では定番メニューのすじ焼や名物・そばめしにも広く使われています。
- 人通りが絶えない新長田1番街