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情報誌「瀬戸マーレ」

瀬戸内・魅力 まるかじり!名湯を気軽に楽しむ立ち寄り湯

湯郷温泉・有馬温泉・道後温泉 名湯を気軽に楽しむ立ち寄り湯

名湯として知られる、湯郷温泉、有馬温泉、道後温泉。
泉質のよさに定評があり、多くの人が訪れます。
この三つの名湯を気軽に楽しむことができる、立ち寄り湯を紹介します。

湯郷温泉 湯郷鷺温泉館

伝説の湯がこんこんと湧く
自然の中で心もホカホカ

美作三湯の一つ、湯郷温泉。円仁法師が、鷺が足の傷を癒すのを見て発見したと伝えられ、別名「鷺温泉」とも呼ばれています。

立ち寄り湯専門の「湯郷鷺温泉館」では、源泉そのままの泉質の良さと、種類豊富なお湯が人気。
露天風呂から洞くつ風呂やサウナなどがあり、「動」と「静」に分けられた湯は、男女週代わりで入れ替えています。

すぐ近くに、足湯施設「ふれあいの湯」も。足型をした浴槽で、服を着たまま足をつけて温まることができます。

「湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館」で遊んだあとは、特産物の揃う「観光案内所」で買い物も楽しめます。

湯郷温泉のシンボル的存在の常夜灯と、尖塔建物が目印の鷺温泉館
湯郷温泉のシンボル的存在の常夜灯と、尖塔建物が目印の鷺温泉館
●湯郷鷺温泉館

住所/岡山県美作市湯郷595-1
TEL/0868(72)0279
営業時間/午前8時~午後10時
休み/第2水曜、8月のみ第1水曜
料金/大衆一浴=大人600円、小人400円
休憩1日=大人1,800円、小人1,200円。家族湯もあり
※毎週日曜「静」「動」の男女浴槽入れ替え


(写真左)洞くつのある「静の湯」(写真右)ダイナミックな景観の「動の湯」露天風呂
(写真左)洞くつのある「静の湯」(写真右)ダイナミックな景観の「動の湯」露天風呂
湯郷温泉のシンボル、円仁法師像
湯郷温泉のシンボル、円仁法師像。
白鷺の像も寄り添います

足湯施設「ふれあいの湯」

●足湯施設「ふれあいの湯」

温泉街中心にある足湯。
家族やカップルでも楽しめます。


利用時間/午前10時~午後7時(11~2月は午後6時まで)
無料

湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館

●湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館

鉄道ジオラマは、京都精華大学デザイン学部による制作。
懐かしい昭和の時代へワープ。


TEL/0868(72)0061 休み/水曜(祝日の場合は翌日)
料金/大人300円 小人150円 ※鉄道模型レンタルは別料金

黒大豆の作州黒を用いた「作州黒豆ロール」ほか、「昨州黒豆カステラ」「作州黒入り湯郷温泉せんべい」「湯もや」「作州黒 黒豆茶」「大黒豆」
黒大豆の作州黒を用いた「作州黒豆ロール」ほか、「昨州黒豆カステラ」
「作州黒入り湯郷温泉せんべい」「湯もや」「作州黒 黒豆茶」「大黒豆」
塩湯社
塩湯社(しおゆしゃ)。
2006年に湯神社を分祀して建立
されました
湯郷温泉旅館協同組合・女将の会でつくられた「湯郷温泉美肌ミスト」
湯郷温泉旅館協同組合・女将の会でつくられた「湯郷温泉美肌ミスト」。100%源泉のスプレー式化粧水

有馬温泉 金の湯・銀の湯

太閤が愛した情緒豊かな温泉街へ

太閤秀吉、行基菩薩といった、歴史上の人物が数多く訪ねたといわれる有馬温泉。炭酸泉とラジウム泉を利用した、無色透明な銀泉、鉄分と塩分を含み、"赤湯"と呼ばれる金泉と、泉質の異なる2つの湯があることで有名です。


共同浴場「金の湯」「銀の湯」。その名の通り、金の湯では金泉、銀の湯では銀泉が楽しめます。
金の湯には足湯や飲泉場があり、地元のハイカーなどにも人気。近くには、太閤秀吉が入ったとされる、岩風呂遺構を保存した「太閤の湯殿館」も必見です。

金の湯

●金の湯

温泉街の中心にある「金の湯」


住所/神戸市北区有馬町833
TEL/078(904)0680
営業時間/午前8時〜午後10時
休み/第2・4火曜
料金/大人650円、小人340円、幼児140円
※両館とも元日は休み。1月2日は入初式終了後開館

銀の湯

●銀の湯

太閤が入った岩風呂をイメージした「銀の湯」


住所/神戸市北区有馬町1039-1
TEL/078(904)0256
営業時間/午前9時~午後9時
休み/第1・3火曜
料金/大人550円、小人290円、幼児120円
URL/http://feel-kobe.jp/arima/index.html

道後温泉 道後温泉本館

風格ある建物で温泉にひたる

日本書紀にも登場し、3000年の歴史を誇る道後温泉。中でも、ひと際目を引くのが、「道後温泉本館」の堂々たるたたずまい。
本館は明治27年に建築された、木造三層楼の建物で、国の重要文化財に指定されています。

本館には2種類5つの温泉と休憩所があり、壁の陶板や湯釜など見どころがいっぱい。振鷺閣からは、開館と同時に太鼓の音が響き渡り、道後の象徴的な存在となっています。

皇族専用の又新殿や展示室を見て、歴史を感じることができます。


道後温泉本館
道後温泉本館。夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台にも
●道後温泉本館

「霊の湯」3階には、風情ある個室もあります(写真左)。
泉質がなめらかな大浴場の「神の湯」(写真右)。


住所/松山市道後湯之町5-6
TEL/089(921)5141
営業時間/午前6時~午後10時30分
※コースにより異なる
休み/年末大掃除を除き無休
料金/大人神の湯400円~、霊の湯1,200円~

(写真左)「霊の湯」3階には、風情ある個室も(写真右)大浴場の「神の湯」
●西田筆店

人形筆を作る、西田筆店6代目・西田光子さん。
色とりどりの絹糸を丁寧に巻いていきます。
名物の人形筆は、立てると愛らしい人形がひょこっと顔を出します。


TEL/078(904)0761

(写真左)人形筆を作る、西田筆店6代目・西田光子さん(写真右)名物の人形筆は、立てると愛らしい人形がひょこっと顔を出します
一六タルト
おみやげで人気が高いのが、しっとりとした生地で、柚子風味のなめらかなあんを巻いた「一六タルト」

一六本舗 TEL/089(957)0016
URL/http://www.itm-gr.co.jp/ichiroku
ありまサイダーてっぽう水
名物「ありまサイダーてっぽう水」。
レトロなラベルも味わい深い。

問い合わせは有馬八助商店
TEL/078(903)2536
(写真左)POM 完熟愛媛みかんストレート(写真右)POM 愛媛いよかん
愛媛県産の果物のおいしさがぎゅっと詰まったジュースも外せません。さわやかな酸味が楽しめる「POM 愛媛いよかん」(右)。「POM 完熟愛媛みかんストレート」(左)は、まるで搾りたてのような味わい。

(株)えひめ飲料(通販専用)
フリーダイヤル 0120(591)516
URL/http://www.ehime-inryo.co.jp
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祖谷温泉・般若寺温泉・鈍川温泉 大自然に抱かれた秘湯を巡る

大自然の中の、人里離れた場所で、ゆっくりとお湯に浸かる…。
日常から解き放たれるこんな時間は、何よりも得がたい贅沢です。
そんな、秘湯中の秘湯で、日頃の疲れを癒しませんか。

徳島県 祖谷温泉

和の宿 ホテル祖谷温泉

170m下りた崖の底
湯煙たなびくこの世の極楽

平家の落人伝説が伝わる徳島県三好市の祖谷渓谷。険しい断崖に沿って走る祖谷街道の、切り立った崖の上に建つ「和の宿 ホテル祖谷温泉」は、半径12km以内には何も無いという、まさに秘境の中の1軒宿です。

温泉7~8軒分はまかなえるほどの豊かな湯量が自噴する露天風呂へは、ケーブルカーで5分かけて谷底へ。
澄み切った川のほとりに、ほのかに硫黄臭の漂うお湯には、源泉の証・湯の花も。川の音、四季折々の山の表情など、五感いっぱいに浴びる自然の恵みが、心身を解きほぐします。

経験したことのないような、本物の闇と静寂が覆う夜、空いっぱいに降る星は、展望台付きの客室・テラスからの眺めが圧巻。観光客もまばらになる冬。山の幸としし鍋料理の素朴な味わいが、体を芯から温めるこの時季は、じっくり自然と向き合うには、おすすめの季節です。

42度の傾斜を降りるケーブルカーは、まるでゆっくりと谷底へ落ちていくよう
祖谷川と深い山並みに囲まれた露天風呂
祖谷川と深い山並みに囲まれた露天風呂
●和の宿 ホテル祖谷温泉

42度の傾斜を降りるケーブルカーは、まるでゆっくりと谷底へ落ちていくよう。
自然のパノラマは、別世界への移動空間を演出します。


住所/徳島県三好市池田町松尾松本367-2 TEL/0883(75)2311 URL/http://www.iyaonsen.co.jp

祖谷のかずら橋

自生するシラクチカズラで編まれた吊り橋は、全長45m、水面からの高さ約14m。歩くたびにユラユラ揺れてスリル満点。
渡し木と渡し木のすき間からのぞく渓谷美も、度胸があれば楽しみたいもの。近くの琵琶の滝などとともに、平家の落人の伝説が多く語られる場所でもあります。


●祖谷のかずら橋

TEL/0883(72)7620 三好市観光課
通行時間/日の出~日没
通行料/500円、小人400円

かずら橋は国の重要文化財に指定されています
かずら橋は国の重要文化財に指定されています

山城・大歩危妖怪村

秘境に伝わる妖怪伝説
出現ポイントを巡る山歩き

三好市山城町は、難所の大歩危小歩危で知られるように、山深い秘境。
ここには落人伝説のほかに、数々の妖怪伝説もあり、この辺りを大歩危妖怪村と呼んでいます。

道の駅大歩危「ラピス大歩危」には、「妖怪村役場」が設けられ、近隣60数カ所、30種以上の妖怪伝説をまとめたマップがもらえます。
約6km、3時間の、妖怪出現ポイントを巡る山歩きは、ほかでは味わえない醍醐味が。運が良ければ、ボランティアガイドの妖怪話を聞きながらのウオーキングが楽しめます。


●道の駅大歩危「ラピス大歩危」

住所/徳島県三好市山城町上名1553-1 TEL/0883(84)1489
営業時間/4月~11月=午前9時~午後6時(12月~3月は~午後5時)
休み/3月~11月は無休、
12月~2月は毎週月曜(月曜が祝祭日の場合は翌日休館)
URL/http://www.yamashiro-info.jp/lapis/

道の駅大歩危「ラピス大歩危」の2階には、毎年11月の妖怪祭りで使われる着ぐるみを展示しています
道の駅大歩危「ラピス大歩危」の2階には、毎年11月の妖怪祭りで使われる着ぐるみを展示しています

歩危マート山口屋の「ぼけあげ」

目を見張る大きさの大揚げ
おかみさん考案の名物

JR大歩危駅前の食料品店「歩危マート山口屋」。
同店オリジナルの「ぼけあげ」は、ちょっと衝撃的な名物。長さ約30cm・幅約15cm・厚さ約3cmという大きさは、この地域特産の、固くて大きな「石豆腐(いわどうふ、祖谷豆腐)」と並べても、圧倒的な大きさです。
手でちぎって、野菜と煮込む「ボケ鍋」は、豪快ながら、どこか懐かしい味。「ほかにはない、何かユニークな名物をと考案した」と言う、同店のおかみさんのように、素朴な温かみがうれしい一品です。


●歩危マート山口屋

住所/徳島県三好市西祖谷山村徳善西7番地
TEL/0883(84)1111
営業時間/午前8時~午後9時 休み/第3日曜

祖谷特産の石豆腐(祖谷豆腐、写真右)とぼけあげ(同右)
祖谷特産の石豆腐(祖谷豆腐、写真右)とぼけあげ(同右)

祖谷そば もみじ亭の「祖谷そば」

つなぎを使わない素朴な味

平家の落人が伝えたという「祖谷そば」。
つなぎをほとんど使わないので、そばの味が濃く、不揃いな太さと長さ、そば本来の味が特徴。
国道沿い「West-West」内にある、手打ちそば店「もみじ亭」では、そば打ち名人の打った麺を使った「ぶっかけそば」が人気です。


●West-West

住所/徳島県三好市山城町西宇島の河原779-5451
TEL/0883(84)1117
営業時間/12月~3月 午前11時~午後3時
夏期・土日祝は延長あり。要電話
休み/水曜
URL/http://www.west-west.com/

冬場は、地元産のシイタケなど、山菜の煮物を添えた、あっさり風味の温かい祖谷そばがおすすめです
冬場は、地元産のシイタケなど、山菜の煮物を添えた、あっさり風味の温かい祖谷そばがおすすめです

岡山県 般若寺温泉

孤宿の湯で、秘湯の醍醐味を

岡山県苫田郡鏡野町の奥津温泉郷から約1km南、奥津渓谷に抱かれた木々の間に、ひっそりと佇む「般若寺温泉」。
1軒だけある温泉宿の、かつては寺院の宿坊だったという茅葺の建物は、日本の原風景を見るような郷愁を誘います。

一見、殺風景なほど、余分な装飾の無い露天風呂と内湯の湯屋。ところが、吉井川の清らかな流れに面した、その露天風呂は、奥津八景のうち、「鮎返しの滝」をはじめ、「太子岩」「天狗岩」など、4つもの景勝ポイントを望むことができるという、この上ないぜいたくさ。
この露天風呂は、冬季は入浴できないものの、すぐそばの内湯からも、窓を大きく開け放つと、同じ眺めを楽しむことができます。絶景を独り占めするような充足感が、旅人の体をゆっくりと満たしてくれます。

宿泊は、離れの客室に、1日3組限り。日帰り入浴は、午前10時~午後3時、1時間ごとの貸し切りで利用できます。ごく少人数でしか入浴できないため、必ず事前に予約が必要。

雑木林に囲まれた母屋
雑木林に囲まれた母屋。
その敷地の奥に、温泉があるとは思えない清廉な佇まいは、かつて天台宗般若寺の宿坊だったから。お湯に身を浸して瞑目すると、どこか厳かな気持ちにもなります
●般若寺温泉

1日数組しか利用できない露天風呂。
お湯はアルカリ性で、肌に程よくからみます


住所/岡山県苫田郡鏡野町奥津川西20
TEL/0868(52)0602

般若寺温泉
●黒蜜泉山工房

般若寺温泉から車で5分、奥津温泉郷には、「黒蜜泉山工房」が造る、蒸し饅頭があります。
「地まんじゅう黒蜜泉山」は地元、鏡野町産のトチノキのハチミツを練りこんだ、さっぱりとした甘さの生地が特徴。店頭では予約販売のみ、道の駅・奥津温泉でも、午前中で売り切れてしまうという幻の味。
秘湯体験の仕上げには、こんなお土産が似合います。


住所/岡山県苫田郡鏡野町奥津川西244-1
TEL/0868(52)0430

地まんじゅう黒蜜泉山

愛媛県 鈍川温泉

古のお姫様も親しんだ美人湯は、"伊予の仙境"

四国でも名勝地として名高い「奥道後玉川県立自然公園」内に位置する、鈍川温泉。

国道317号沿いから県道に入ってしばらく走ると、背景の楢原山から流れる鈍川渓谷をはさむように、5軒の温泉宿が建ち並びます。季節ごとに趣きを変える山々に囲まれ、野鳥の声を間近で聞く温泉郷は、江戸時代には、今治藩の湯治場としてにぎわったとか。
近年、新たに日帰り入浴施設「せせらぎ交流館」や、湯を持ち帰ることができる温泉スタンド「観音湯」なども建設。日帰り入浴も気軽に楽しめます。「伊予の仙境」とも呼ばれる手付かずの大自然は、いにしえの風情をほぼそのままに、留めています。

周辺は、春の桜、秋の紅葉が見事な玉川ダム周辺の玉川湖公園などが、アウトドアレジャースポットとしてにぎわいます。
レジャー客の少なくなるこの季節は、ほかでは味わえない、しっとりとした、いで湯の雰囲気を、心ゆくまで堪能したいものです。


冬の鈍川温泉では、イノブタ鍋が人気
アルカリ性ラドン質の無色透明の湯は、ヌメリが強く肌触りの良いことから、美人湯とも言われています
(写真上)アルカリ性ラドン質の無色透明の湯は、ヌメリが強く肌触りの良いことから、美人湯とも言われています。
どの宿も日帰り入浴が可能です

(写真左)冬の鈍川温泉では、イノブタ鍋が人気。
臭みもなくやわらかいイノブタ肉を、味噌ベースのダシにごま風味をきかせた、少し濃厚な鍋です
●鈍川温泉

渓谷に山が迫り、季節によって一斉に色合いを変える自然の表情も豊か。
山鳥のさえずりと川のせせらぎだけがあたりを包みます。


住所/愛媛県今治市玉川町
TEL/0898(55)2211
今治市役所 玉川支所産業建設課 商工観光係

鈍川温泉
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