‘技術協力’ カテゴリーのアーカイブ

JB本四高速では、昨年より海外研修生を受け入れ、道路や橋梁の
設計・施工・維持管理に関する技術研修を実施しています!!

今年は、「ケニア国道路維持管理能力向上コース」の実施を国際協力機構(JICA)より委託され、10月6日より1ヶ月間にわたり、技術研修を実施します。10月6日、東京のJICA本部にて、研修生(10月1日に紹介した彼です。)に対し、1ヶ月間にわたる研修スケジュールのオリエンテーションを実施し、7日午前には、当社社員が、「道路・橋梁概論、維持管理に関する現状」について講義を行い、本格的に技術研修が始まりました。同日午後には、財団法人海洋架橋・橋梁調査会の専門家を招き、「橋梁の維持管理、点検方法、損傷事例」の講義を行っていただきました。さすがに、初日は硬くなっていた様子です。


8日には、つくばの独立行政法人土木研究所を訪問し、先月、ケニア国にて開催されたセミナーに参加した上席研究員より、舗装の品質管理などについて、講義をしていただきました。また、舗装走行実験場、輪荷重走行試験機、三次元大型振動台など、日本有数の実験施設を見学しました。研修生は、行く先々で積極的に質問していました。

研修最初の3日間、たくさんの皆様にお世話になりありがとうございました。
本研修については、これから連載していきますのでお楽しみに!
Part2につづく・・・

–JB本四高速のエンジニアが維持管理技術の向上に協力しています。–

ハム・ジャンボ(こんにちは)!前回(その4)に引き続き、最近のケニアでの活動について報告します!ケニア道路省の技術者たち約130人を一堂に集め、道路維持管理に関するセミナーが開催されました。日本から、道路行政、道路補修技術、予防保全の講師を招き、専門分野に関するプレゼンテーションを行いました。ケニア人技術者たちは、日本の道路維持管理体制やその技術に関するプレゼンを、熱心に聞き入っていました。プレゼンの後は、多数の質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。講師が、スワヒリ語のことわざ「ウシポジバ・ウファ、ウタジェンガ・ウクタ(壁のひび割れは早いうちに直さないと、後から新たに壁を造らなければならなくなる)」を引き合いに出し、予防保全の重要性を説明すると、会場からは、賛同とともに大きな拍手が起こりました。


日本の講師の皆さんには、ケニアの道路の現状、新設道路の工事現場などを見てもらいました。現場の技術者とも意見交換が行われ、ケニアと日本の施工技術の違いなどについての見識を深めました。

さて、右下の写真で、日本人技術者と熱心に議論をするケニア人技術者(ピンクのシャツ)がいます。彼は、私たちのプロジェクトで一緒に働いている技術者ですが、これから日本を訪問し、一ヶ月間研修を受けます。(JBが主催します!)日本でいろいろなことを学んできてくれることを祈っています。彼の研修については、今後、連載する予定です。お楽しみに!あれ、ケニアのわたるもいます。↑「僕も日本に行きたい・・・。」

第4回橋梁の維持・安全・管理に関する国際会議(IABMAS’08)が、
7月13日~17日に韓国のソウルで開催されました。

会議では、橋梁マネジメント、アセットマネジメント、ライフサイクルコスト、モニタリング(動態観測)、疲労損傷、点検・補修・補強等に関する論文発表があり、弊社からは、「長大橋のケーブルシステムの風による振動とその対策」、「吊橋のモニタリングシステムと計測データの活用」の2編の論文を発表しました。


      [会議場入口看板]             [発表の様子]
またテクニカルツアーとして、ソウルの歴史的土木構造物(清渓川;チョンゲチョン)の復元事業と現在建設中の仁川(インチョン)大橋の見学も行われ、韓国における新旧の土木技術の紹介がありました。

    [復元された清渓川の橋梁]         [建設中の仁川大橋]
今回の会議には、36ケ国から約600人が参加しました。そして、この会議はIABMAS (International Association for Bridge Maintenance and Safety)により2年毎に開催されています。

–JB本四高速のエンジニアが維持管理技術の向上に協力しています。–

ハム・ジャンボ(こんにちは)!ササ、ナイロビ・ニ・バリディ・サナ(今、ナイロビはとても寒いです。)前回(その3)に引き続き、技術協力の近況を報告します!インド洋に面したケニア第二の都市、モンバサに行ってきました。モンバサ道路補修チームの指導が目的で、まずは、ナイロビチームのスタッフから、モンバサチームのスタッフに対し、説明を行いました。その後、彼らの生産したアスファルトを確認し、改良すべき点について、いくつか指導を行いました。


次に、彼らの補修している道路現場に行って、補修方法について指導しました。一ヶ月ほど前にも訪問しましたが、そのときに指摘した安全面の対策(安全チョッキの着用など)は改善されていました。モンバサはナイロビとは異なり、一年中暑い、常夏の町です。モンバサには、日本の援助によってつくられた橋梁がたくさんあり、人々の生活に大きく貢献しています。今回、それらの橋も視察しました。橋には、水道や電線などの公共物が通っているため、盗難防止の目的から、24時間体制で「ウォッチマン(監視人)」がいます。ある橋の場合、ウォッチマンはなんと、あの有名なマサイ族ではありませんか!!

マサイ族のとなりでジャンプしているのは、アレレッ・・・わたる君!?ケニアのわたる君って、マサイだったの・・?

5月24日、瀬戸大橋の与島PAのフッシャーマンズワーフにおいて、瀬戸大橋とオーレスン橋(スウェーデンとデンマークを結ぶ道路鉄道併用橋)との間で、姉妹橋縁組の調印式が執り行われました。瀬戸大橋を管理する本州四国連絡高速道路株式会社、西日本旅客鉄道株式会社岡山支社及び四国旅客鉄道株式会社とオーレスン橋を管理するオーレスン橋公社の代表者により調印されました。


オーレスン橋

この姉妹橋縁組みは、瀬戸大橋開通20周年を機に、お互いの技術協力を更に促進するとともに、2つの橋の沿線地域相互の国際観光、文化、社会、経済など幅広い分野での交流を深めることを目的としております。


      記念プレートと調印書          瀬戸大橋をバックに記念撮影
今後、管理者間の技術交流に加え、 (社)香川経済同友会・(社)岡山経済同友会が中心となり、絵画コンクールの優秀作品や生徒・児童を相互に派遣するなど、交流事業を推進していく予定です。