平成27年11月28日(土)、明石海峡大橋と明石海峡を目の前に臨む「橋の科学館」において、講演会が開催されました。

当日、(株)ブリッジ・エンジニアリング常務取締役 毛利 德成氏から、「本州四国連絡橋保全の現場から ~200年以上使われる橋を目指して~」について講演して頂きました。

本四連絡橋の保全の特徴や予防保全の考え方、また、点検の種類や橋の部位毎の維持管理技術について図や写真を交えて分かりやすく紹介して頂きました。

重要な社会資本である本四連絡橋に予防保全を実施する理由として、代替交通機関が少なく長期の通行止めを避けること、厳しい劣化環境にあり機能の低下を引き起こす前に早期に保全しなければならないことを紹介して頂きました。

終盤には、維持管理の品質向上、コスト縮減のための技術開発や制約の多い鉄道上の作業における効率的な施行方法の検討を行っていることなども紹介して頂きました。

講演会の内容は技術的な難しい話でしたが、みなさん熱心に耳を傾けていました。

参加者から、「古い技術で作ったのちに、新しい技術を導入したところはあるか」との質問に対し、「ケーブル送気乾燥システムは明石海峡大橋から採用され、それ以前の橋にも順次導入しました」との紹介などがありました。

次回講演会は1月を予定しています。
詳細はこちらをご覧ください。

講演会:会場の様子 講演会:予防保全を実施する理由
 会場の様子 予防保全を実施する理由
講演会:効率的な維持管理のための検討 講演会:参加者からの質問に答える毛利氏
効率的な維持管理のための検討 参加者からの質問に答える毛利氏